酒気帯び運転の警察官を懲戒免職 飲酒後に車運転し正面衝突…福井県警「あるまじき行為」

 福井県警は1月30日、福井県鯖江市内の国道で酒気を帯びて運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された県警公安課の男性巡査部長(28)を懲戒免職処分にした。鯖江署は同日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)容疑に切り替えて福井地検武生支部に書類送検した。

 県警監察課によると、巡査部長は2022年12月27日午後7時ごろから翌28日午前0時ごろまで同僚の警察官2人と福井市内で飲酒。別の飲食店で同1時ごろまで食事した後、同僚の車内で約20分ほど休み、自身の車が置いてある駐車場にタクシーで向かった。

 その後、車で運転し帰宅中の同3時10分ごろ、鯖江市内の国道417号で30代男性の乗用車と正面衝突する事故を起こし、駆け付けた警察官の飲酒検知で呼気から基準値の1リットル当たり0.15ミリグラムを上回る0.18ミリグラムのアルコールが検出された。男性は首や胸などにけがを負った。

 県警の市橋貴敏首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。被害者や県民に深くおわびする」と陳謝し、「職員の指導を徹底して再発防止に努める」と述べた。同僚2人に対しては、複数人で飲酒する際に届け出なかったとして口頭で厳重注意した。

© 株式会社福井新聞社