「おいしいだけの店はどこにでも。楽しんでもらうのが一番」日本料理歴30年の店主が作る和牛の絶品ラーメン!食べられるのは「道の駅」【愛情ごはん】

静岡県御前崎市の道の駅にある「たわら屋」。静岡県内に4店舗、肉料理を主に扱う日本料理店「たわら屋」が手掛けるレストランです。

海鮮料理をはじめとした、メニューがずらり。中でも、たわら屋名物のローストビーフ丼は、和風のタレに柔らかな和牛のうま味、食べる手が止まりません。

お店の一番人気メニューが「黒毛和牛汐拉麺」。日本料理店たわら屋がラーメンを提供するのは、この道の駅だけなんです。

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

「道の駅なので、和食よりラーメンとか定食のほうがお客さんが入りやすい」

スープは、和牛と香味野菜を4~5時間炊きながら、じっくりとうま味を引き出しています。

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

「ダシをとるにはもったいないくらいの肉を使っています。かなり贅沢なラーメンに」

〆(しめ)はスープをかけた、和牛の茶漬け。しぐれ煮と口にかきこめば、和牛の美味しさを余すことなく楽しめます。

日本料理歴30年の曽根さん、3年前に初めてラーメン作りに挑みました。

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

「最初は全然できなかった。すべてにおいて、和食と違った。スープだけでなく、麺、温度管理、油管理、すべてバランスよくやらないと、ラーメンは成立しないと、痛感しました」

曽根さんは毎日、材料の配合をノートにつけながら、手探りで研究を重ねてきました。

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

Q.この当時のメモを見て若いと思う?

「まだまだ初心者だなと思いますね(笑)」

さらに、和食の鍋を使い、沸騰させない日本食のダシの取り方を用いるなど、たわら屋独自のラーメンを作り上げました。まずはスープの味をしっかりと堪能して欲しいと、具材は別添えに。和食の前菜をイメージした器に盛り付けられています。

<客>

「2回目です、おいしかったので別のメニューも。種類も豊富で、ご飯ものとか色々なものがあるので楽しみが増えました」

「毎週来てます。クセになります。1週間たつと、もう一回食べたいな、と」

たわら屋では常時10種類以上の日替わりの限定ラーメンが味わえます。和の心、四季を大切にしながら、曽根さんの技術と努力で生み出した、ここでしか味わえないラーメンです。

この日の一押しは、「黒毛和牛汐拉麺黒トリュフ掛け」。なんと目の前でトリュフを削ってくれるんです!

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

「牛とトリュフでコクが倍増するというか、今回の場合は原価割れ(笑)」

Q.それでも大丈夫?

「日替わりでやりますので。お客さんに楽しんでもらうのが一番」

日々ラーメンを作るごとに、のめり込んでいくと話す曽根さん。

<たわら屋 店主 曽根弘生さん>

「(ラーメン作りは)めちゃくちゃ楽しいですね。『こうすれば、お客さんに喜んでもらえる』と考えるのが楽しい。おいしいだけの店はどこにでもある。楽しみながら喜ばせるのがポイント」

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