サル痘患者、埼玉で初確認…海外渡航なしの30代男性、現在は自宅療養中 国内初確認は2022年7月

埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は30日、県内に住む30代男性がサル痘に感染しているのを確認したと発表した。県内で感染者が確認されるのは初めて。国内では29日までに11例が確認されている。

 県感染症対策課によると男性は海外渡航歴なし。現在、保健所の健康観察を受け県内の自宅で療養中。発疹、発熱などの症状があるものの、状態は安定し、快方に向かっているという。

 サル痘はウイルスによる感染症。主に感染している人や動物の皮膚の病変、体液、血液との接触により感染する。また、患者と近くで対面し飛沫(ひまつ)に長時間さらされた場合や、患者が使用した寝具等に触れた場合も感染する可能性があるという。昨年5月以降、海外渡航歴のない患者が欧米などを中心に世界各国で確認され、国内では昨年7月、欧州に滞在歴のある東京都の30代男性の感染が初めて確認されている。

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