「誰がいるかは忘れてやった」 マキロイ“因縁”リードに1打差V

マキロイが大会3勝目を挙げた(David Cannon/Getty Images)

◇欧州男子◇ヒーロー ドバイ デザートクラシック 最終日(30日)◇エミレーツGC(UAE)◇7428yd(パー72)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)がパトリック・リードの追撃を振り払った。5バーディ、1ボギーの「68」でプレーし、一時はリードに並ばれたが1打差でかわした。

「今週の試合はショートゲームの出来がとても良かった。ロングゲームはもう少し整理する必要があるが、全体的に見れば、ベストな状態でなくても、このレベルのトーナメントで勝つことができれば今後の自信につながる」

1組前でプレーするリードは前半アウトで3つ伸ばし、10番パー5でイーグルを奪うなど「65」でプレーしており、「プレッシャーは感じていた」。それでも17番でバーディを奪い、18番パー5でも3.5mのバーディパットを沈めて抜け出した。

2人の関係はスコア以上に注目されていた。サウジアラビアの資本を背景にした新リーグ「LIVゴルフ」に批判的な立場のマキロイとLIVでプレーするリード。開幕前にはリードが練習場で挨拶しようとしたが、マキロイは応じず。苦笑いのリードはポケットからティペグを取り出しポイっと投げ捨て、その場を去るしかなかった。

PGAツアーでプレーを続けるマキロイは自身にとっての2023年初戦を白星で発進した。

「誰がリーダーボードにいるかは忘れて、本当に良くやった」と吐露。「精神的に今までで一番タフなラウンドだった。なぜなら、感情に流されてしまうのは本当に簡単で、ただ自分のことに集中するしかなかったからです。きょうは精神的な強さを見せることができた」と世界ランキング1位の強さを見せた。

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