渡良瀬遊水地の火災鎮火 立ち入り規制も解除 栃木

一面が真っ黒な焼け跡になったヨシ原=31日午前9時50分、渡良瀬遊水地

 栃木県栃木市藤岡町内野の渡良瀬遊水地で30日に発生した下草火災について、栃木署は31日、同日午前0時40分ごろに鎮火したと発表した。同日朝から遊水地への立ち入り規制は解除された。

 火災は30日午後3時25分ごろに発生し、近隣の消防署から計25台の消防車が出動し、消火活動に当たった。遊水地西端にある北エントランス付近から中央部の谷中橋近くまでのヨシ原など300ヘクタールほどを焼いたとみられる。

 同署によると、現時点でけが人や住宅への延焼はない。栃木署と市消防本部は31日午前に実況見分を行い、出火原因や焼失面積を調べる。

 遊水地を管理する国土交通省利根川上流河川事務所は「例年冬の時季に下草火災が発生している。原因の特定は難しいが、注意喚起の方法などを検討していきたい」としている。

一面が真っ黒な焼け跡になったヨシ原=31日午前9時50分、渡良瀬遊水地
渡良瀬遊水地内で発生した下草火災=30日午後5時10分、栃木市藤岡町内野

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