記憶力が低下していく舞台俳優 行方を追うミュージシャン SFラブストーリー「記憶代理人」公開決定

函館港イルミナシオン映画祭受賞シナリオを映画化した「記憶代理人」が、3月31日より劇場公開されることが決まった。

「記憶代理人」は、記憶をめぐるSFラブストーリー。舞台俳優の西潤一は、ミュージシャンの神崎優衣と、路上パフォーマンスを通じて出会う。お互いの過去や秘密を語り、惹かれ合うふたり。順調な表現活動もつかの間、しばらくして西は自らの記憶力が低下していることに気がつく。そしてあるすれ違いをきっかけに、西は優衣の前から姿を消す。西の行方を求め続けていくなかで、優衣の前に西のことを知るという“記憶代理人”が現れる。

脚本・監督は、「Wiz/Out」「リバースダイアリー」の園田新。主人公の西潤一を演じるのは、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」などドラマ・映画で近年注目を集める兵頭功海。もう一人の主人公である神崎優衣役は、「人狼ゲーム デスゲームの運営人」の桃果が務める。劇中歌および劇伴音楽は、ロックバンド・Lucid And The Flowersの中里正幸が書き下ろした

ポスタービジュアルは、「特別じゃなくても、何気ない時間が奇跡だって気づいた」というコピーと、並び合う男女の気持ちを表すような色彩豊かな写真により、記憶をめぐるSFラブストーリーというテーマの表現されたデザインとなっている。特報では、すれ違う主人公たちと関わる「記憶代理人」の存在が冒頭で明示され、リアルとファンタジーが交ざり合う世界観の一端が映し出されている。

【コメント】

■園田 新(製作・脚本・監督・編集)
企画から実に15 年もの長い年月をかけて、ようやく形にすることができました。コロナ禍での映画制作は困難の連続でしたが、スタッフ、キャスト、クラウドファンドで応援してくださった方々など、沢山の方に支えられて劇場公開まで辿り着くことができました 。
「特別じゃなくても、何気ない時間が奇跡だって気づいた」という本作のコピーにもあるように、制作期間中に私自身も大切なものを失い、かけがえのないものの存在を強く意識させられました 。
映像と音楽が様々な感情や記憶を呼び起こし、大切な人との時間をもっと大切に思ってもらえるような作品を目指して作りました。ちょうど桜の季節、新しい出会いと別れ、何かが始まる予感がする時期の公開となります。 是非、沢山の方にご覧いただけますと幸いです。

【作品情報】
記憶代理人
2023年3月31日(金)より シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』ほか全国順次公開
配給:CiNEAST
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