厳しい道で見事に生き残ったクセメン俳優の坂口涼太郎

主演の草なぎ剛が、息子を瀕死の重体に追いやった事件の犯人と、それを隠蔽しようとする国会議員への復讐に燃える議員秘書の姿を描くフジテレビ系のドラマ「罠の戦争」にて、議員秘書・貝沼永太を演じているのが俳優の坂口涼太郎だ。

兵庫生まれの坂口だが、中学生となり、ミュージカル俳優を目指し、俳優の森山未來の両親が経営するダンススタジオに通い始めた。中学時代までを神戸で過ごし、高校入学後に神奈川県茅ヶ崎市に転居。

2007年、17歳の時にオーディションに合格して、ダンサーとして森山未來主演・演出のダンス公演「戦争わんだー」に出演し初舞台。2010年に映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」で俳優としてデビューを果たした。

2016年から2018年に公開された映画「ちはやふる」シリーズにオーディションを経てヒョロこと木梨浩役で出演して、漫画的で実写向きでないとされるキャラクターを高いビジュアルの再現度で演じて注目を集め、2019年度前期放送のNHK連続テレビ小説「なつぞら」に新人アニメーターの中島役で出演を果たした。

2020年には「イケメンたちのなかに入っても負けない強烈な個性」がオーディションで評価され花王「アタックZERO」のCMに出演を果たした。

「同姓の坂口といえば、イケメンの坂口憲二、坂口健太郎が知られている。しかし、おかっぱの髪型がトレードマークで、いつの間にか一度見たら忘れがたい個性的な顔立ちと独創的な演技により『クセメン(=クセの強い)俳優』として脚光を浴びるようになった。若手の個性派俳優はなかなか生き残りが厳しいが、今後もバイプレイヤーとして十二分に存在感を発揮してくれるだろう」(芸能記者)

窪塚洋介主演の映画「Sin Clock」(2月10日公開)に主要キャストの1人として出演。今後も強烈なインパクトのある役を演じ続けてくれそうだ。

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