原発事故避難者の高速無料を延長 来年3月末まで、国土交通省

 国土交通省は31日、東京電力福島第1原発事故の避難者を対象とした高速道路無料化を延長し、来年3月末までにすると発表した。ただレジャー目的とみられる不適正利用が確認されたとして、無料通行に必要なカードの更新時に目的を確認する。

 無料化は、警戒区域や帰還困難区域に住んでいた避難者らの一時帰宅支援が目的。東北、常磐、磐越各自動車道の指定インターチェンジを使った場合、首都高など一部を除いた走行区間が無料となる。車種は中型車以下。今年3月末が期限だった。

 自主避難により、離れ離れで暮らす親子が対象の無料化も24年3月末まで延長する。

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