東北電力が増収減益、燃料価格の高騰や円安などが大きく響く

電力ビル新潟(東北電力新潟支店)

東北電力株式会社(仙台市)は31日、2023年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高は2兆1,324億4,000万円(前年同期比52.4%増)、営業利益は△2,134億9,300万円(前年同期は233億3,000万円)、経常利益は△2,231億4,600万円(同103億9,100万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は△2,303億9,300万円(同24億1,700万円)で、第3四半期としては4年ぶりの増収減益となった。

当第3四半期は、東北電力において、販売電力量(小売)が、節電の影響や競争に伴う契約の切り替えなどにより減少したことや、販売電力量(卸売)が減少したことなどから、販売電力量(全体)は、593億kWh(前年同期比 0.7%減)となった。

売上高は、燃料費調整額が増加したことなどから、前年同期に比べ、7,334億円(52.4%)の増収となった。一方で経常損益は、燃料価格の高騰や円安の影響に加え、卸電力取引市場の価格の上昇により電力調達コストが大幅に増加したことなどから、前年同期に比べ2,335億円減少し2,231億円の損失。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、前年同期に比べ2,328億円減少し、2,303億円の損失となった。

また同日、東北電力は燃料価格の高騰や円安などの影響を踏まえ、通期業績予想も修正した。

それによると、売上高は、前回発表から3,400億円増え3兆800億円に。営業利益は、△400億円減少し△2,200億円に。経常利益も、△400億円減少し△2,400億円に。親会社株主に帰属する当期純利益も△400億円減少し△2,200億円とした。

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