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2023年1月31日に公開された動画のテーマは……新型コロナ「5類」へ移行!なぜこのタイミング?支持率はどうなる?
ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、新型コロナウイルスを5類に移行することで起きる変化について語っていただきました。
5月移行の理由は?世論の反応とは?
【このトピックのポイント】
・2023年5月8日に新型コロナウイルスは「2類相当」から「5類」へ。内閣支持率回復が狙いと見るも西田氏「微妙」
・「5類」見直しで自己負担増の可能性も。ワクチン接種回避の動きが高まれば感染拡大の懸念が高まる
・NHK世論調査で感染拡大終息後も「感染拡大前のように外す」は23%にとどまりマスク着用の意識は依然として高い
・新型コロナウイルス5月8日に「5類」移行へ
新型コロナウイルス5月8日に「5類」移行へ
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけについて、政府は今年の5月8日に季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を固めました。
現在、新型コロナウイルスは「2類相当」で「新型インフルエンザ等感染症」に区分され2009年に感染拡大した新型インフルエンザと同等に扱われてきました。
5類への移行は、毎年流行する季節性インフルエンザと同じ位置づけにするということになります。
西田氏はこれを「大きな転換」と表現。変異を繰り返し致死率が高まる可能性もある新型コロナウイルスを、ある程度リスクを管理できる季節性インフルエンザと同じ区分とすることについては「色々な議論があり得るところ」とコメントしました。
5類への移行を5月に急いだ理由について西田氏は低迷する岸田内閣の支持率に言及。「政権浮揚につながる施策を出したいのでは」と分析しました。
一方で、新型コロナウイルスの区分変更について世論の関心はそこまで高くないとし、実際に内閣支持率の回復につながるかどうかについては「微妙」とコメントしました。
5月という時期については、広島サミットの準備や4月の統一地方選挙への影響を回避したといった理由も考えられます。
西田氏「暖かくなって感染が収まればいいとは思いますが、今拙速に決めて大丈夫なのかと言うのは気になるところですね」
新型コロナウイルス「5類」見直しでどう変わる?
新型コロナウイルスが5類に見直されることで、私たちの生活はどう変化するのでしょうか。
具体的にはこれまで政府が行ってきた行動制限ができなくなり、ワクチン接種が有料になる人が出てくることなどが挙げられます。
西田氏はワクチン接種が有料になることで若い世代を中心に感染リスクの低い人たちがワクチンを打たなくなってしまう懸念に言及。
高齢者や基礎疾患のある人たちが感染しやすくなり「一部のハイリスクな方たちがどんどん亡くなってしまうような状況が起きかねない」とコメントしました。
「5類」移行でマスク着用どうする?
NHKの世論調査で「感染拡大が収束して屋内や人混みでマスク着用が求められなくなった場合にどうするか」という質問に対し、23%が「感染拡大が起きる前のように外す」と回答しました。
一方で「基本的には外すが感染拡大前よりは着ける機会を多くする」が47%、「できるだけ着けたままにする」が27%となり、多くの人がまだまだマスクを着用する必要性を感じているようです。
西田氏は日本においてマスク着用はそもそも個人の自由であるという前提に触れた上で、政府がマスク着用を不要とするメッセージを積極的に発信することについては懐疑的な様子。
規制を大きく緩和すると中国やイギリスのように急な感染拡大を招くおそれもあり、西田氏は国民の意識の変化に合わせて「徐々にマスクを外して行くということで十分なのでは」とコメントしました。
最後に、西田氏はマスクの着用について「多くの人が考えることが大事だと思う」と提起。
「我々の社会はリスクに対してどれくらいコストが払えるのかということを、本来は政府が説明し議会や国民が議論すべき。政府がマスクするかしないかを決める社会はおかしい」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
5月8日新型コロナウイルス「5類」へ!なぜ5月?私たちの生活はどうなる?
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