スイセン見頃 六島に甘い香り 笠岡諸島 灯台中心に10万本群生

笠岡諸島・六島で見頃を迎えたスイセン

 笠岡諸島(笠岡市)最南端の六島で、古くから自生する島のシンボル・スイセンが見頃を迎えている。白と黄色のかわいらしい花々が冬の潮風に揺れ、周囲に甘い香りを漂わせている。

 島東部の前浦港を見下ろす斜面や、初点灯から100年を昨年迎えた六島灯台周辺を中心に約10万本が群生する。今季は昨年12月末から咲き始め、斜面が八分咲き、灯台周辺が三分咲きの状態。2月末頃まで楽しめるという。

 イノシシ被害などで株数が減っている地元の宝を守ろうと、島民やボランティアらが球根の移植を続けており、昨年6月には約3千個を植えた。六島自治会の三宅勝広会長(78)は「今年もきれいに咲いた。スイセンが彩る景観をぜひ見に来てほしい」と話している。

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