高校生に建設業の魅力PR 岡山で地元企業と交流催し

企業の担当者から建設業の魅力について説明を受ける高校生

 若手を中心に人手不足の状況にある建設業の魅力を知ってもらおうと、岡山県内の高校生が地元企業の担当者と交流する「おかやま建設企業ライブ」(県、県建設業協会、県測量設計業協会主催)が31日、岡山市北区いずみ町のジップアリーナ岡山で開かれた。

 47社がブースを構え、担当者が業界や会社の特徴を紹介。土木建築系学科を持つ県立6校の2年生約280人が会場を巡った。岡山市の建築設計事務所は「手がける仕事はいわば作品。たくさんの人に使ってもらえるのがやりがい」などとPR。岡山工業高土木科の男子生徒(17)は「建物を造るだけでなく、地盤改良など足元を支える会社もあると知り、視野が広がった」と話していた。

 国土交通省によると、全国の建設業就業者のうち29歳以下が占める割合は12.0%(2021年)で、全産業平均の16.6%を下回る。イベントは対策として15年度から開いており、新型コロナウイルスの影響で対面での開催は3年ぶり。

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