相鉄バス、初乗り運賃20円引き上げへ 5月から横浜市西部や県央の路線 小児定期は据え置き

相鉄バス(資料写真)

 相鉄バス(横浜市西区)は31日、横浜市西部や神奈川県央部を走る「武相ブロック」の路線バスの初乗り運賃を5月から20円引き上げる方針を発表した。同日、国土交通省関東運輸局に上限運賃変更の認可申請をした。

 現行の初乗り運賃は現金で180円、ICカードで178円だが、200円に統一。平均改定率は11%程度を予定しており、通勤・通学定期券も同程度値上げする。小学生以下が対象の小児定期券は、家計の負担を考慮して据え置く。

 同社によると、運賃改定は、消費税率変更によるものを除くと26年ぶり。新型コロナウイルス禍に伴う公共交通の利用減少や、燃料費の高騰などを受けて、運賃改定が必要と判断した。

 関東運輸局への申請では、原価計算を踏まえて上限運賃の平均改定率を18.65%としたが、現行運賃との差異を考慮して、実際の値上げ額はその6割程度にとどめたという。

 横浜市中心部などを走る「京浜ブロック」の運賃に変更はない。

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