横浜市の「防災マンション」 津波対策などの3物件認定 30階建てタワーマンションも

新たに3物件が加わった防災力向上マンションの認定証授与式=24日、横浜市役所

 横浜市が昨年2月に開始した防災力向上マンションの認定制度で、津波や水害対策に力を入れている3物件が新たに加わった。24日に認定証が授与され、各物件の住民らは今後さらに訓練や備えの充実に取り組んでいく意向を示した。

 この制度では、昨年9月に第1弾として4物件が認定され、今回で7物件に増えた。市は4年間で計50物件を認定し、マンションの防災力を周辺地域にも広げていく考えだ。

 今回認定された3物件のうち、西区の「M.M.TOWERS FORESIS」(1206戸)は30階建てのタワーマンション。津波に備える可動式の防水板に加え、地下の設備室入り口にも浸水防止策を講じた。管理組合理事長の波多野功さんは「防災ハンドブックを作り、更新もしている」と居住者の意識向上にも努めていると説明した。

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