平尾台の野焼きでも活躍 上空から消火活動「北九州市消防航空隊」

2月12日(日)午前10時30分~午後5時に毎年恒例の平尾台の「野焼き」が予定されていますが、今回は野焼きで活躍する北九州市消防航空隊について紹介します。

毎年野焼きでの消火活動

消防航空隊の主な任務の一つとして上空からの消火活動があります。

中でも毎年恒例の野焼きでは常にスタンバイをしており、状況をみて必要な時には上空から放水・消火します。

消防航空隊があるってスゴイ

北九州市航空消防隊は1993(平成5)年に発足し、所有ヘリコプターは「ユーロコプター社のドーファン2・パンテル」で、愛称は「きたきゅう」です。

北九州空港内に基地があり、隊員12人で日々の業務に従事しています。

どの自治体の消防局にも自主運航で消防航空隊があるわけでなく、九州では北九州市、福岡市のみで、その他の県は防災・救急センター機能として民間航空による委託運航となっています。

他県のヘリコプターの応援フライト

1995(平成7)年11 月に「九州・山口9県災害時相互応援協定」が締結されたこともあり、各自治体は相互に協力して大規模災害などに備える体制になっています。

昨年(2022年)は野焼きの延焼により野焼き翌日まで消火活動が必要となり、他県から応援にかけつけてきてくれました。

(写真は令和4年2月の平尾台山焼きで活動する令和3年発足したての佐賀県防災航空センター 防災航空隊のヘリコプター「かちどき」)

ヘリコプターにはそれぞれ機種コードや機体番号以外に愛称がつけられていて、福岡市は「ゆりかもめ」と「ほおじろ」、佐賀県は「かちどき」、長崎県は「ながさき」、大分県は「とよかぜ」、熊本県は「ひばり」、宮崎県は「あおぞら」、鹿児島県は「さつま」、山口県は「きらら」となっています。

野焼き見物の際にヘリコプターが飛んでいたら、もしかして他県のヘリコプターが応援に来ていることがあるかもしれません。

その時は書かれた愛称を見てどこから来ているのか見つけてみるのも面白いと思います。

「野焼き」とは

景観の維持保全、害虫駆除による生態系の維持、行楽客の危険防止、山林火災の防止などを目的に実施されるもの。

野焼きを行うことによって、積み重なった枯れ草がなくなり、日が良く当たるようになるので、植物が良く生育します。野焼き後は、石灰岩の“白”と大地の“黒”が描く水墨画のような景色が広がります。

※2023年2月1日現在の情報です

(ライター・いるかいる)

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