「ふたつ星」を海から歓迎 クジラ型カヤック提案 新崎さん大賞 東彼杵町ビジネスプランコン

審査委員長の岡﨑町観光協会長(右)から表彰状を受ける新崎さん=東彼杵町、町総合会館

 地域課題の解決やベンチャーの育成を目指す「新!感!選!東彼杵町ビジネスプランコンテスト」が1月29日、長崎県東彼東彼杵町であり、同町のエコツアーガイド「ハーモナイズ。」代表、新崎聖さん(42)の「ふたつ星ウェルカムツアー」がグランプリに輝いた。JR大村線を走る列車を大村湾から眺める体験型観光を提案した。
 西九州新幹線開業を契機に、体験型観光の充実や地域資源の活用を進めようと、町観光協会が十八親和銀行の協力で開いた。町内外から学生や社会人計24組の応募があり、勉強会や町内のフィールドワークを重ねプランを練り上げた。予選を通過した11組と小学生2組がアイデアを熱弁した。
 沖縄出身の新崎さんは昨年4月、同町に移住してきた。新崎さんが発表した構想は、波静かな大村湾を同町の名物、クジラを模したカヤックで移動、そのぎ茶を味わいながら、JR千綿駅に週4回停まる観光列車「ふたつ星」を船上から歓迎。「ワクワクと非日常の世界」を列車の乗客と参加者の双方に提供する。
 審査委員長の岡﨑省三・町観光協会長は賞金20万円を贈り「見たことのない海からの景色を楽しむ逆転の発想。可能性を感じた」と講評した。新崎さんは「近隣の大村、川棚、波佐見など、地域とつながる商品づくりをやりたい」と抱負を述べた。

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