プログラミング大会で最高賞 烏山小5年の村上君

賞状を持つ村上君

 【那須烏山】中央2丁目の「プログラミング教室ウィロー」に通う烏山小5年村上泰輔(むらかみたいすけ)君(11)は、「スクラッチ」というソフトを使ったプログラム作品を審査する「プログラミングフェスティバル2022」の社会課題解決部門で最高の「SDGs特別賞」を受賞した。「もっといい作品があったと思っていた分、うれしい」と喜んでいる。

 大会は教育分野のソフトウエア開発や情報通信技術(ICT)活用支援などに取り組む企業関係者らでつくる実行委員会が主催し、今回で6回目。

 同部門は、持続可能な開発目標のSDGs実現に向けた独自の課題解決策をプログラムで表現する。村上君は海洋ごみ問題に着目し、解決策として「海のリサイクル工場」を提案した。潜水艦型のロボットがごみを拾い集め、海底の工場で衣服などによみがえらせ、ドローンで陸地に出荷するというアイデアだ。

 地熱をエネルギー源とする点などを含め「創意工夫された発想」と評価され、小学生を中心に中学生、高校生も交えた約30点の作品から特別賞に輝いた。

 「(作品は)波の感じが少し変だけど、動きはうまく表現できた。これからも楽しんでプログラムを作りたい」と話す村上君。指導した同教室主宰柳悠大(やなぎゆうだい)さん(30)は「アイデアを何かの形にする経験は将来、役に立つ。今後も生徒の主体性を引き出す指導を心がけたい」と話している。

「海のリサイクル工場」の画面

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