行政サービス 郵便局で 新富・上新田局に移設九州初

 新富町新田の上新田地区町民サービスコーナーが1日、上新田郵便局内へ移設した=写真。行政機関が郵便局内に移転するのは全国的にも珍しい取り組みで、落成式に出席した約30人の関係者は完成を祝った。
 同コーナーは1992年に開所。同郵便局から約100メートル南西に窓口を構えていたが、建物老朽化や利便性向上などを理由に町が同社に打診し、移転の実現に至った。
 行政の出先機関が郵便局建物内に窓口を新設するケースは全国的に珍しく、日本郵便九州支社によると九州では初。証明書発行など同コーナーで担う業務は継続するほか、同郵便局では新たにマイナンバーカードの申請手続きなども可能となった。
 郵便局駐車場であった落成式には、同支社員や役場職員ら30人が出席。小嶋崇嗣町長や同支社の桑本寿之副支社長らがあいさつ後、改修した建物内を見学した。
 上新田郵便局の日野敬介局長は「『地域に根差した郵便局』を掲げており、微力かもしれないが郵便局としてできることを今後も行って、地域に貢献したい」、町民課は「郵便局と一体的に業務を行うことで、住民の利便性向上が期待される。これからも気軽に利用してほしい」と話した。

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