子どもや女性が犯罪から身を守るためにうってつけの機能が搭載されています。静岡県警は2月1日、犯罪の発生状況や防犯情報を速やかに発信する独自のアプリを発表しました。
2月1日にお披露目されたのは、静岡県警の防犯アプリ「どこでもポリス」。県警が初めて開発したアプリで、身近な犯罪から市民を守るためにつくりました。
1日からダウンロード可能で、利用者が設定した地域で発生した犯罪などが地図上に表示されます。表示されるのは、乗り物盗や空き巣などの犯罪に加え、子どもや女性に対する不審者情報をプッシュ通知で呼びかけます。
<静岡県警 加藤悟生活安全部長>
「女性を狙った不審者などの予兆情報は依然として、警察に多くの通報が寄せられており、加えて社会問題となっている一連の広域強盗事件の発生など、犯罪をめぐる情勢は予断を許さない状況にある」
静岡県警では企業と協力し、半年ほどかけてアプリを開発しました。
<ドーン サービス推進部 山口聖華チーフ>
「本日、アップルとグーグルの審査が通りましたので、予定通り2月1日からのリリースが可能になりました」
開発を担ったのは、これまでに、自治体の防災アプリや警視庁などの防犯アプリを手掛けてきた会社です。子どもから高齢者まで誰もが使いやすいように工夫しました。
<ドーン サービス推進部 山口聖華チーフ>
「全てのメニューにたどり着くまでにステップを減らした。メインメニューにすべて揃えて、1、2回のタップで必要な情報を確認できるように意識した」
静岡県警はこれまで、犯罪情報をホームページやメールなどで発信してきましたが、アプリ化することで視覚的にわかりやすくすることができました。
<静岡県警生活安全企画課 犯罪抑止対策係 土肥高之警部補>
「これまでは文字が多かったが、地図の情報を組み合わせることで、より分かりやすく伝えることを目的とした」
さらにスマートフォン1つで、「痴漢です」などと鳴り、身の危険を伝えることができるブザーも搭載。点滅機能もあり、夜間や声に出しにくい状況でも周りに伝えることができます。
<静岡県警生活安全企画課 犯罪抑止対策係 土肥高之警部補>
「アプリで、情報を見た人など監視の目を増やして、地域や人の目を使って、地域の安全を守っていくというように取り組んでいけたらと思う」