「忖度してヒアリングしない…全くあたらない」田辺静岡市長 台風15号の対応“自身の検証”対象とせず 被災直後に敬老会や祭りに参加も

田辺信宏静岡市長の行動や判断はどうだったのか。2022年の台風15号での行政対応を振り返る静岡市の中間報告に、自身についての検証が含まれていないことについて、田辺市長は今後も対象としない考えを示しました。

<田辺信宏静岡市長>

「あれが適切な行動だったかどうか、私自身、いまでも自問自答しています」

災害対応について、市民から疑問の声が上がっていた田辺市長。被災現場を視察する前に、自治会の敬老会やお祭りの会場に足を運んでいました。

1月31日、静岡市は災害対応を検証する中間報告を発表し、断水や情報発信、被災者支援などの11項目で課題や改善策を提示しました。一方、田辺市長の行動や判断については触れませんでした。

<田辺信宏静岡市長>

「私の最終的な責任、政治的な責任、道義的な責任は負います。一方で、誰が市長になっても静岡市のこれからの災害対応力、危機管理能力を向上していかなければいけない。これは切り離されるべきだと私は思います」

あくまで組織のシステムを見直すもので、自身の行動については今後も検証の対象にはしない方針です。

<田辺信宏静岡市長>

「市長に忖度して、遠慮して(職員が)ヒアリングしないんじゃないかということは、全く当たりません」

静岡市は、有識者や自治会、市民アンケートの結果を反映して、年度末に最終報告をまとめる予定です。

© 静岡放送株式会社