全国的に人気の高い福井県の九頭竜川のサクラマス釣りが2月1日、一部区間で解禁された。雪の影響を懸念してか、初日の人出は例年に比べ少なかったものの、早朝から駆けつけたファンが大物を狙った。
サクラマスは、ヤマメが川から海に下って成長した魚。産卵のため、2月ごろから春にかけて生まれた川に遡上する。姿の美しさや希少性で知られ、特に九頭竜川はファンの間で「聖地」と呼ばれている。
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1日は、福井市の高屋橋から北陸自動車道九頭竜川橋までの約10キロの区間で釣りが解禁され、高屋橋付近では午前8時ごろに10人ほどがさおを振っていた。
午前6時から始めたという沖縄県の36歳男性は「5年前に釣ったサクラマスの味が忘れず今年も来た。粘っているが、なかなか釣れないね」と話した。午後3時現在で、市内の釣具店や九頭竜川中部漁協に釣果の報告は寄せられていない。
同漁協の中川邦宏代表理事組合長は「雪で駐車スペースが限られ、堤防と河川敷の行き来もしにくい。十分に注意して釣りを楽しんでほしい」と呼びかけている。北陸自動車道九頭竜川橋から勝山市の市荒川大橋の区間は16日に解禁され、遊漁期間は5月末まで。