23区初のJリーグスタジアム誕生へ前進 葛飾区が整備へ向け協定

葛飾区が新たなサッカー専用のスタジアム建設に向け、大きな一歩を踏み出しました。入場可能人数1万5000人という、完成すれば東京23区初となるJリーグ基準を満たすスタジアムの誕生です。

新たなサッカー専用スタジアムの建設に向けて、葛飾区は2月1日、予定地を所有する日本私立学校振興・共済事業団と協定を結びました。会見で葛飾区の青木克徳区長は「Jリーグが実際に試合できるスタジアムになることで、区民が身近でサッカーや他のスポーツを観戦できることになる」と語りました。

スタジアムが建設されるのはJR新小岩駅から歩いておよそ10分の総合運動場です。入場可能人数は1万5000人を想定していて、これは葛飾区からJリーグ入りを目指す南葛SCの将来のリーグ昇格を見据えてのものです。

スタジアムの建設予定地の近くに住む南葛SCファンの女性は「有名選手もいるので、スタジアムで見られるようになるのはすごくうれしい。稲本選手が好きなので楽しみ」と話していました。また、最寄り駅である新小岩駅前の飲食店も新スタジアムの建設に期待を寄せます。飲食店の店員は「これで街の様子が変わったりにぎやかになったら楽しい。お客さんが増えたらうれしいですね」と話していました。

葛飾区は今後、予定地の査定を進め、土地の値段などを事業者と協議します。

<「キャプテン翼」活用のスタジアム整備へ>

サッカー専用スタジアム構想に、地元からは期待の声が上がっています。

建設候補地となっているのはJR新小岩駅から徒歩10分ほどの場所にある、陸上競技場やテニスコート8面に加え、野球場もある総合運動場です。東京23区では初となるJ1の基準を満たす1万5000人を収容できるサッカー専用スタジアムで、将来的には南葛SCのホームスタジアムとして活用する方針だということです。また「キャプテン翼ミュージアム」の併設も検討されているということです。建設コストはおよそ130億円から150億円と想定され、完成時期は「未定」となっています。少なくとも調査・設計・建設におよそ5年はかかる見込みです。

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