コロナ第8波は「ピークアウト」 岡山知事、感染対策は継続求める

新型コロナ流行「第8波」の感染状況を説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は2日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの流行「第8波」について「ピークアウトしている」と述べ、収束局面に入ったとの認識を示した。県が独自に感染対策を求める「医療ひっ迫警報」は今後の感染状況を見極めながら解除の時期などを検討する。

 会見で伊原木知事は「(第8波は)ピークを越え、一番心配な状況ではなくなった」と説明。その上で「オミクロン株は感染力が強く、病床使用率はまだ5割を超えている」と指摘し、引き続きマスク着用などの対策徹底を求めた。警報の解除とともに、現在は「レベル3(医療負荷増大期)」としているレベル判断の引き下げにも言及し「もうしばらく判断してお伝えしたい」と述べた。

 伊原木知事はまた、新型コロナの感染症法上の位置付けについて、政府が5月8日から「5類」への引き下げを決めたことに触れ「(医療機関などで)混乱が起きないよう国にお願いしていきたい」とした。

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