「30年近くここで作業 寂しくなる」土石流災害で土砂にのまれた消防団詰め所の解体始まる 移転先は未定=静岡・熱海市

2021年7月に起きた静岡県熱海市伊豆山の土石流災害で、被害にあった熱海市消防団の詰所の解体工事が2月1日、始まりました。

熱海市消防団、第4分団の詰所は、2021年7月の土石流災害で1階部分が泥に埋まるなどの被害を受けました。地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート製の詰所は、警戒区域内にあり、準半壊の判定を受けていることなどから、取り壊しが決まっていて、1日は作業員が解体に必要な機材を建物内に運び込みました。解体は建物の内部に重機を入れて行われ、3月中旬をめどに完了したいとしています。

<熱海市消防団第4分団 松本早人部長>

「消防団員になってから、30年近くこの詰所でみんなと作業していたので寂しくなっちゃう。出動がしっかりできるような拠点を新たに考えてもらう。なるべく早く場所を提供してもらいたい」

第4分団の移転先は未定で、住民らと話し合いながら決めていくということです。

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