日本での名前表記にブレがあるスターの正しい本人発音(2023年版)

日本でも寒さが強くなってきたが、欧州では熱戦が繰り広げられている。

ここでは、日本での名前表記にブレがあるスターたちの本人発音をまとめてみた。

Sébastien Haller

ドルトムントに所属するコートジボワール代表FW。

フランクフルト時代に日本人ともプレーしたストライカーが今季ブンデスリーガに戻ってきた。

加入直後に精巣腫瘍と診断されたが、2度の手術と4度の化学療法を経て復帰を果たした。

彼はフランス生まれで、コートジボワールの公用語もフランス語。日本では、なぜかハラーと表記されるが、本人の発音がこちら。

「アレル」だ。

フランス語のHは発音しないことが多いのは周知の事実。なぜ、ハラーになるのか理解に苦しむ。

Alexis Mac Allister

三笘薫と同じブライトンに所属するアルゼンチン代表MF。

昨年末のワールドカップ優勝に貢献して、一躍その名を世界に轟かせた。

父カルロスもマラドーナとともにプレーした元アルゼンチン代表選手であり、兄弟2人もサッカー選手という一家の生まれだ。

日本ではマック・アリスターなどと表記されているが、本人の発音がこちら(動画30秒から)。

一家全員が、「マカリステル」と発音している。

「Mac Allisters」という名前の通り、一家の祖先は1800年代にアイルランドからアルゼンチンに移住したそうで、イタリアにもルーツがあるとか。

Victor Osimhen

ナポリに所属する24歳のナイジェリア代表FW。

セリエAで断トツの首位を走るチームでゴールを量産しており、得点ランク1位に立っている。

日本では、ヴィクター・オシムヘンやオムヘンなどと表記されるが、本人の発音がこちら。

ナイジェリアの公用語は英語だが、本人の発音は「ヴィクトル・オシメ(ン)」。

Hakim Ziyech

チェルシーに所属するモロッコ代表MF。

オランダ生まれでユース世代ではオランダ代表だったが、2015年からモロッコ代表でプレーしている。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督との衝突で一時代表から引退したが、指揮官が解任されると代表に復帰し、昨年のW杯出場も果たした。

出自の影響で日本ではツィエクという表記もされているが、本人の発音がこちら。

「ハキム・ジヤシュ」だ。

彼は壮絶な環境から這い上がった選手でもある。

モロッコからオランダに移住した両親のもと9人兄弟の末っ子として生まれた。家庭は貧しく、ジヤシュが10歳だった2003年には父親が多発性硬化症で死去。

母親は家族手当や失業手当で一家を支えるために奮闘したが、兄弟2人が窃盗と暴行で服役するはめに。ジヤシュは一家の希望の星だったが、彼も父の死で精神的に荒んでしまう。

勉学で躓くと、12歳でサッカーも止めてしまい、ドラッグやアルコールにおぼれて、人生は破滅寸前に陥る。だが、当時のコーチのおかげで、薬物中毒から抜け出すことができた。

そんな彼はモロッコ代表での報酬を一度も受け取っておらず、全てをチームスタッフやモロッコの貧しい家庭に寄付しているそう。

Erling Håland

マンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FW。

プレミアリーグでもすさまじい勢いで得点を重ねており、すでに昨季の得点ランク1位のゴール数を上回った。

日本ではアーリング・ハーランドと表記されているが、本人の発音がこちら(動画25秒から)。

「アーリン・ホーラン」だ。

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ノルウェー語の表記はHålandだが、ラテン語ではHaaland。本人は「ノルウェーでは、a2つで『o』の発音になる」と説明している。

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