日本でも寒さが強くなってきたが、欧州では熱戦が繰り広げられている。
ここでは、日本での名前表記にブレがあるスターたちの本人発音をまとめてみた。
Sébastien Haller
ドルトムントに所属するコートジボワール代表FW。
フランクフルト時代に日本人ともプレーしたストライカーが今季ブンデスリーガに戻ってきた。
加入直後に精巣腫瘍と診断されたが、2度の手術と4度の化学療法を経て復帰を果たした。
彼はフランス生まれで、コートジボワールの公用語もフランス語。日本では、なぜかハラーと表記されるが、本人の発音がこちら。
「アレル」だ。
フランス語のHは発音しないことが多いのは周知の事実。なぜ、ハラーになるのか理解に苦しむ。
Alexis Mac Allister
三笘薫と同じブライトンに所属するアルゼンチン代表MF。
昨年末のワールドカップ優勝に貢献して、一躍その名を世界に轟かせた。
父カルロスもマラドーナとともにプレーした元アルゼンチン代表選手であり、兄弟2人もサッカー選手という一家の生まれだ。
日本ではマック・アリスターなどと表記されているが、本人の発音がこちら(動画30秒から)。
一家全員が、「マカリステル」と発音している。
「Mac Allisters」という名前の通り、一家の祖先は1800年代にアイルランドからアルゼンチンに移住したそうで、イタリアにもルーツがあるとか。
Victor Osimhen
ナポリに所属する24歳のナイジェリア代表FW。
セリエAで断トツの首位を走るチームでゴールを量産しており、得点ランク1位に立っている。
日本では、ヴィクター・オシムヘンやオムヘンなどと表記されるが、本人の発音がこちら。
ナイジェリアの公用語は英語だが、本人の発音は「ヴィクトル・オシメ(ン)」。
Hakim Ziyech
チェルシーに所属するモロッコ代表MF。
オランダ生まれでユース世代ではオランダ代表だったが、2015年からモロッコ代表でプレーしている。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督との衝突で一時代表から引退したが、指揮官が解任されると代表に復帰し、昨年のW杯出場も果たした。
出自の影響で日本ではツィエクという表記もされているが、本人の発音がこちら。
「ハキム・ジヤシュ」だ。
彼は壮絶な環境から這い上がった選手でもある。
モロッコからオランダに移住した両親のもと9人兄弟の末っ子として生まれた。家庭は貧しく、ジヤシュが10歳だった2003年には父親が多発性硬化症で死去。
母親は家族手当や失業手当で一家を支えるために奮闘したが、兄弟2人が窃盗と暴行で服役するはめに。ジヤシュは一家の希望の星だったが、彼も父の死で精神的に荒んでしまう。
勉学で躓くと、12歳でサッカーも止めてしまい、ドラッグやアルコールにおぼれて、人生は破滅寸前に陥る。だが、当時のコーチのおかげで、薬物中毒から抜け出すことができた。
そんな彼はモロッコ代表での報酬を一度も受け取っておらず、全てをチームスタッフやモロッコの貧しい家庭に寄付しているそう。
Erling Håland
マンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FW。
プレミアリーグでもすさまじい勢いで得点を重ねており、すでに昨季の得点ランク1位のゴール数を上回った。
日本ではアーリング・ハーランドと表記されているが、本人の発音がこちら(動画25秒から)。
「アーリン・ホーラン」だ。
【関連】タトゥーを彫っていない世界最強のスター選手11人(2023年版)
ノルウェー語の表記はHålandだが、ラテン語ではHaaland。本人は「ノルウェーでは、a2つで『o』の発音になる」と説明している。