ヤオコー会長の財団、今年も「奨学金」申請受け付け始める 小児医学の発展へ学生を後押し 返済は不要

小児科医目指す学生向け奨学金 川野奨学財団が受け付け

 小児医学、医療、保健の発展を支援する公益財団法人川野小児医学奨学財団(埼玉県川越市、川野幸夫理事長=ヤオコー代表取締役会長)は1日から、2023年度奨学金給付の申請受け付けを始めた。

 小児医学の永続的発展のため、小児医学界を目指す学生を後押しする奨学金。

 対象は埼玉または千葉県内の高校を卒業し、国内の総合大学医学部、または医科大学で小児医学を志す大学生および小児医学研究に従事する大学院生。

 給付額は月額6万円で返済不要。他の奨学金とも併用可能で、在学中の学生も申請できる。奨学生向けにはメンタルヘルス研修、キャリアセミナー、コミュニケーション研修の提供も予定されている。

 給付期間は2023年4月から正規の最短修業年限まで。受付は1日から5月15日までで、同財団ウェブサイト「奨学金給付」( https://kawanozaidan.or.jp/scholarship/ )を確認し、大学経由で指定書類を提出する。

 同奨学金は1990年にスタートし、2010年からは返済義務のない給付型に制度が変更された。本年度は延べ27人に給付、1991年~2021年度には延べ367人に貸与・給付している。

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