ベトコンラーメン キッチンカーに 岡山の企業 まかない焼きそば販売

ベトコンラーメンのキッチンカーと(左から)企画した南石社長、焼きそばを手にする清水統括マネージャーら

 システム開発のオーユーシステム(岡山市北区撫川)は、子会社を通じて運営する人気ラーメン店「ベトコンラーメン倉敷新京」(倉敷市帯高)のキッチンカーを企画した。岡山県内のイベントや商業施設などに出店し、当面キッチンカー限定の「ベトコン焼そば」1品を提供する。

 キッチンカーはキャンピングカー製作販売などのオートキャッスル(岡山市南区植松)が貨物車を改装して仕上げた。以前から店舗のまかないとして食べられてきた焼きそば(800円)を調理販売する。看板メニューの「ベトコンラーメン」と同じ麺や具材、たれから作るのが特徴で、ニンニクや野菜のうまみが楽しめる。営業日や場所はインスタグラムなどの店舗公式アカウントで告知する。

 2020年に火災で閉店したベトコンラーメンは、近隣で育ったオーユーシステムの南石拓哉社長が事業を引き継いで22年2月に再建。秋には2店舗目の鴨方店(浅口市鴨方町六条院中)も開いた。並行して構想していたキッチンカーは人手不足で延期を考えていたところ、自身もベトコンラーメンに親しんできたオートキャッスルの清水一城統括マネージャーが引き受けたいと提案。清水統括マネージャーの手がける飲食店で1月からフランチャイズ運営することにした。

 オープンに向けて店舗で修業も重ねた清水統括マネージャーは「思い入れのある店と味をより多くの人に知ってもらえたら」。南石社長は「反響を見て直営での展開やラーメンの提供も検討する」と話している。

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