美作三湯芸術温度 最多12万人超 第3回来場者 岡山DCが押し上げ

美作三湯芸術温度で展示されたカラフルな卓球台=昨年10月、真庭市内

 岡山県は2日、県北の美作三湯(湯原、奥津、湯郷)で昨年8月27日~12月4日に開催したアートイベント「第3回美作三湯芸術温度」の来場者数をまとめた。約12万4千人で、2016年の第1回(10万5千人)、19年の第2回(11万8千人)をいずれも上回った。大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」と期間が重なったことが押し上げたとみられる。

 3回目となった今回は旅館や道の駅などの計25カ所で、過去最多となる県内外の26作家が出品。絵画や彫刻、オブジェといった作品約100点が温泉街を彩った。来場者数は展示施設の宿泊者や日帰り客の人数を基に推計。増加の要因について県はDCの影響などで観光客の周遊が活発化し「芸術温度自体の認知度も高まり、リピーターが増えた」(文化振興課)という。

 来場者255人に行ったアンケートでは県内客が50.6%と県外客(49.4%)をわずかに上回った。県外客は兵庫31.7%、大阪14.3%、広島13.5%の順だった。

 芸術温度は3年に1度の瀬戸内国際芸術祭や岡山芸術交流の開催時期に合わせて開いており、次回は25年度を検討している。

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