店舗に車が突っ込み休業した被災地の洋菓子店 5カ月ぶりに営業再開 宮城・南三陸町

2022年、店舗に車が突っ込み休業していた宮城県の南三陸さんさん商店街の菓子店が、約5カ月ぶりに営業を再開しました。

オーイング菓子工房Ryo長嶋涼太代表「お待たせしました。オープンになります。どうぞ」

1日にリニューアルオープンしたのは、南三陸さんさん商店街のオーイング菓子工房Ryoです。

店の再開を待ち望んでいた多くの客が、看板商品のマドレーヌを求めて訪れました。

「もう(店を)やらないんじゃないかと思って、もう(マドレーヌを)食べられなくなっちゃうんじゃないかと思って残念だったんですけど、やると聞いたので早速楽しみにして来ました」

営業中の店に運転操作を誤った車が突っ込んだのは2022年9月。

外装やキッチンなどの設備が壊れ、休業を余儀なくされました。

それでも店主の長嶋涼太さんが店の再開を諦めなかったのは「マドレーヌを待っている」という客の声でした。

オーイング菓子工房Ryo長嶋涼太代表「SNSだったりで待っているよと声を掛けていただいていて、待っているお客さんに変わらない味をもう一度届けたい」

事故から約5カ月。商店街に優しい甘い香りが戻ってきました。

「手作りでカリッとしていて中もサクサクで、よく頂き物でも食べるんですけどおいしくて娘も大好きです」

オーイング菓子工房Ryo長嶋涼太代表「被災地にある店だが、店に入ったらちょっと忘れてしまうような、笑顔のあふれるような店にしたい」

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