翼・胴体一体型旅客機縮尺試験機のテスト飛行成功 西北工業大学開発

 〔中国通信=東京〕中国の西北工業大学が研究開発した翼と胴体を一体化したブレンデッドウィングボディ大型旅客機の縮尺試験機の試験飛行が1月30日行われ、予定の飛行計画を達成した。ブレンデッドウィングボディ機開発の重要な一歩。今回、離着陸、空港上空通過、航路計画自動飛行などのテストを行った。地元紙の陝西日報が2月1日報じた。

ブレンデッドウィングボディ大型旅客機の縮尺試験機

 同大学が中心の研究チームが開発に取り組んだ。国内の航空研究機関や関係の大学の優れた力を結集し、この分野について国内で最も早く、国際的に深く研究するチームの一つで、一連の基幹設計技術を攻略し、航空機シリーズ開発や中央機体特殊構造、騒音抑制などの技術で重要な進展を収めた。
 現在、チームは新エネルギーとの融合を図って民間機を開発する技術の研究を進め、これまでに水素エネルギーを採用するコンセプトプランの初歩的設計を完成させた。今後、総合設計技術をさらに検証し、電気や水素エネルギーを採用する技術を蓄積するとしている。

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