渥美心、2023年もOG MOTORSPORTからEWCに参戦「SSTクラス優勝、年間チャンピオン獲得を目標に全力で戦います!」

 2月2日、FIM世界耐久選手権(EWC)のSST(スーパーストック)クラスに参戦しているOG MOTORSPORTは、2023年シーズンにロベルト・ロルフォ、渥美心を継続参戦させ、新たにルードビック・リッザを起用して戦うと発表した。

 渥美がOG MOTORSPORTからEWCに参戦したのは、2021年の第3戦ボルドール24時間からだ。このレースでは、スポット参戦ながら総合7位、SSTクラス4位でフィニッシュしてチームに貢献した。

 翌2022年には同チームからフル参戦することとなり、フランスに移住。第1戦ル・マン24時間はエンジントラブルによりリタイアしたが、第2戦スパ24時間では参戦1年目ながら総合12位、SSTクラス3位で表彰台を獲得している。

 また、チームは第3戦鈴鹿8耐にチームが参加できなくなったことで、急きょS-PULSE DREAM RACING・ITECから生形秀之と津田拓也とともに初めてスズキ車を駆り、プライベーター首位の4位に入賞。最終戦ボルドール24時間では2度目のリタイアを経験したが、シーズンを通して実力を証明してみせた。

2022EWC:渥美心(OG MOTORSPORT BY SARAZIN)

 そんな渥美が2023年もフランスのランスを拠点とするOG MOTORSPORTからEWCのSSTクラスで戦うことが決まった。チームメイトは継続参戦のロルフォと、新加入のリッザとなる。

 さらに、昨年までOG MOTORSPORT BY SARAZINとしてエントリーしていたが、2023年は『OG MOTORSPORT World Endurance Team』にチーム名を変更。チームが出場するのは鈴鹿8耐以外の、ル・マン、スパ、ボルドールの3回の24時間レースだ。

 マシンはヤマハYZF-R1、タイヤはダンロップ、ファブリス・オージェ監督が指揮することに変わりはない。3月には2023年に使用するマシンのカラーリングをお披露目するという。

2022EWC:OG MOTORSPORT BY SARAZINのヤマハYZF-R1

 過去には全日本ロードレース選手権で活躍を見せ、そして鈴鹿8耐とセパン8耐では表彰台にも上っている渥美。OG MOTORSPORTとしても表彰台を経験しているため、優勝を狙っていくことだろう。

■渥美心(OG MOTORSPORT World Endurance Team)
「いつも応援頂きありがとうございます! 今年も昨年同様『OG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAM』よりFIM世界耐久選手権 SSTクラスにフル参戦することが決まりました!」

「昨年終わり頃から、フランスの経済状況が悪化し一時はチームの経営も非常に困難な状況でしたが、チームの最大限の努力の結果、今年もこのチームで走れることになりました。チーム、スポンサー様の協力もあり今年も走る環境を頂けたことに心から感謝しております。ありがとうございます!」

「2023年は『SSTクラス優勝、年間チャンピオン獲得』、『結果と自信を持って、2024年のEWCトップチームのシートを獲得』を目標にチームと共に全力で戦います! 今シーズンも熱い応援をよろしくお願いします」

OG MOTORSPORT World Endurance Teamのファブリス・オージェ監督

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