美作市林野の安養寺で受け継がれる安養寺会陽(市無形民俗文化財)の保存会は11日、子ども会陽を3年ぶりに開催する。真木(しんぎ)の奪い合いを体感する機会を取り戻し、伝統行事の継承につなげる狙い。裸衆による夜の会陽本番は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3年連続で中止する。
子ども会陽は幼児と小学生が対象。真木の争奪戦はマスク着用とし、幼児▽低学年(小学1、2年)▽中学年(3、4年)▽高学年(5、6年)―に分かれて行う。男児はまわし、女児は体操服の上にさらしとまわしを着け、運動靴を履く。
市外からも出場でき、当日は午後1時に境内に集合。同1時半から順次始める。
関係者が2日、寺に集まり、安全確保などの計画を確認した。薬師忠三保存会長(62)は「未来の会陽を支えてくれる子どもたちの元気にはじける姿を楽しみにしている」と話す。問い合わせは保存会事務局(0868―72―8586)。