
160年を超える横浜中華街の歴史を紹介する常設展示「ホテルdeミュージアム 横浜中華街 歴史回廊」がローズホテル横浜(横浜市中区)にオープンした。横浜の開港以降に歩んできた街や人々の様子をとらえた写真や解説を通して、横浜中華街の魅力を知ることができる。
展示では、横浜開港に伴って欧米商館のスタッフや貿易商などとしてやってきた中国人が暮らすエリアが横浜中華街の始まりであることや、その後の街の発展、関東大震災や横浜大空襲による被害と復興の様子などを写真付きのパネルで紹介している。街全体の歴史に加えて、暮らしてきた人々にも焦点を当て、有名な中華料理店の一族や、祭りの様子が分かる写真も並べた。約100年前に華僑が横浜で作ったピアノも展示している。
横浜ユーラシア文化館(同区)と同ホテルの主催。観光客らが横浜中華街の歴史に触れられる常設の展示を設けようと企画し、中華圏の旧正月「春節」に合わせて先月21日にオープンした。同館の伊藤泉美副館長は「横浜中華街は、横浜の波乱万丈を象徴する160年の歴史をもっている。食の楽しみとともに、歴史の深さに触れてほしい」と来場を呼びかけている。
同ホテル2階で、午前7時から午後9時まで。観覧無料。問い合わせは同ホテル電話045(681)3311。