「口に入れた瞬間ジュワっととろける」“コシヒカリ”から生まれたふわとろ食感のパンケーキ【しずおか産】

<四季菜ジェラート&カフェきらり 従業員>

「ぷるぷるです」

<カメラマン>

「わ〜、ぷるぷるだ〜」

<従業員>

「清水産のおいしい美味しいコシヒカリがありますので、そちらを使っています」

今回のしずおか産は、米粉で作ったスフレパンケーキです。

<竹川知佳記者>

「いただきます!中が半熟なので口の中に入れた瞬間、じゅわっととろけます。米粉を使っているので、表面がモチっとしていてとてもおいしいです」

スフレパンケーキは、JAしみずが経営する静岡市清水区の「四季菜ジェラート&カフェきらり」で販売しています。

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「JAならではのパンケーキということで、JAの米を使った米粉を使うことでグルテンフリーになりますし、小麦粉よりもカロリーが低いし、体にもいいかなと」

米粉は油の吸収率が低いため、小麦粉を使ったパンケーキよりも約30%カロリーを抑えることができます。「ふわとろ」のパンケーキにする秘訣は、米粉の細かさにあります。

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「これが清水の米粉を作る機械です。こんな形の米粉ができあがります」

<竹川知佳記者>

「キュッキュッとしているというか、片栗粉に近いような感じですね」

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「指紋に入る細かさです」

米粉をひく機械、実は清水の特産品の製造技術がヒントになっていました。

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「普段は抹茶をひく機械として使っているんですが、もともと抹茶で使っていた時に粒子が細かくなるっていうのはわかっていたので、米粉にも使えると思ってやってみたら同じ結果が出た。粒度が大きいと舌触りが悪いとか、混ざりにくくなってしまうので、こういう米粉じゃないと『ふわとろ食感』にはならないので、食べてみてください」

<竹川知佳記者>

「お米ですね」

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「米ですね。本来の米の味、そのままだと思います」

石臼のように熱を加えず、米をすりつぶすことで化学反応が起きにくく、米の栄養素をそのまま生かした米粉ができます。

米は清水の生産者が作ったコシヒカリです。米農家の1人、赤堀岳子さん。清水生まれのパンケーキに期待を膨らませています。

<JAしみず 耕種研究会 赤堀岳子さん>

「米粉は何年も前から、小麦粉の代わりに料理に使えることは知っていたけど、スイーツができるなんてとっても意外だった、びっくりしました。いま、お米の消費がとても減ってしまっているので、いろんな使われ方をしてお米の消費を拡大してくれるのは、私たち作っている人間としてうれしいことだなって思います」

パンケーキに添えるフルーツも地元、清水で生産しています。

<JAしみず 石垣苺部会 斉藤繁樹部会長>

「これどうぞ」

<竹川知佳記者>

「1個いただきます」

<JAしみず 石垣苺部会 斉藤繁樹部会長>

「紅ほっぺという品種になります」

<竹川知佳記者>

「甘みと酸味がちょうどいい感じでおいしいです」

<JAしみず 石垣苺部会 斉藤繁樹部会長>

「糖度もあるので、コクのある大変おいしい品種だと思います」

<竹川知佳記者>

「今回、米粉のパンケーキと一緒にジェラートとイチゴがトッピングで乗っているということなんですけども」

<JAしみず 石垣苺部会 斉藤繁樹部会長>

「清水には大変おいしいものがたくさんあるんで、みんなで集まって一つの商品を作るにするのはすごいね、うれしいことです」

旬のイチゴをトッピング。今後は季節に合わせてフルーツを変えていく予定です。

<JAしみず営農振興センター 森一真センター長>

「清水の山の方には、お茶とかミカンとか、イチゴとかたくさん作られていて、おいしい農産品の魅力も発信していけたらなと思っています」

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