旭川大量ごみに衝撃 回収活動計画 11日、岡山の環境保護団体

ペットボトルなどがたまった旭川の河川敷=岡山市中区平井

 岡山市の環境保護団体「釣り人みんなで、ごみ拾い」(平井雅明代表)が、11日に岡山市中区平井の旭川で市民参加のごみ回収活動を行う。昨秋、山陽新聞社が主催した清掃活動で大量のごみが回収されたのを受けて自らも計画した。

 山陽新聞社が市民団体の共催で実施した回収活動では、人が近づけるよう事前に水際のヨシや雑草を約400メートルにわたって刈ったところ、ごみのたまったホットスポットがいくつもあることが判明。公募市民ら約150人でペットボトルや空き缶など約500キロを拾った。

 平井代表は県南主要河川のごみの多い場所に詳しいが、このエリアの旭川のホットスポットは把握しておらず、大量のごみがあることを報道で知って驚き、「周辺にまだたまっている場所があるのでは」と水際を歩いて多くのごみを確認した。現在、草刈りなどの準備作業を進めている。

 11日の回収は、山陽新聞社などが実施した区域の上流約400メートル区間で、午前8時半から2時間程度を予定。若干名の参加が可能で、希望者は平井代表までメール(hirai9378@yahoo.co.jp)。

継続できる仕組み必要ー平井代表に聞く

 ―笹ケ瀬川や百間川で市民参加のごみ回収を行う狙いは。

 清掃現場で漂着しているごみを見て、自分の手で拾った人は、意識が変わって行動も変わるからだ。海へのごみの流出防止ももちろん重要だ。

 ―旭川では初めての開催だ。

 堤防などから観察してきたがホットスポットが見つからなかったためだ。今回、雑草の先の水際に大量のごみがあると知り、衝撃を受けて実態調査を行い、早速、企画した。

 ―ホットスポットを確実に把握して回収するための方策は。

 地域のみんなが担当エリアを決めて管理するのがよいと思う。資金面の課題もある。雑草の多い場所では事前の草刈りを業者に依頼せざるを得ない。今回は助成団体から資金を得て行うが、継続するには行政による仕組みづくりが必要だ。

平井雅明代表

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