世界観が難しい舞台作品に挑む窪田正孝

俳優の窪田正孝が、4月に東京・新宿区の東急歌舞伎町タワーにオープンする新劇場「THEATER MILANO-Za」のこけら落とし公演「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」(5月6~28日上演)に主演することが報じられた。

世界中で愛される人気アニメを舞台化。世界的振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイ氏が構成・演出・振り付けを手掛けるオリジナルストーリーで、壊滅的な状況になった地球と生き残った人々が再生を目指す姿を描く。

4年ぶりの舞台出演となる窪田が演じるのは、「ドルフ」と呼ばれる集落のリーダー・渡守ソウシ役。共演は石橋静河、村上虹郎、田中哲司らで、東京公演の後、長野、大阪でも上演される。

窪田は「本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑むことを真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです」と意気込んでいる。

「窪田のコメント通り、本来ならば『手を出してはいけない』作品。おまけに、アニメ版とはまったく違う舞台版の世界観を構築するというが、どうしてもオリジナル版のファンは厳しい目で鑑賞することになるだろう。これまでの俳優としてのキャリアで、最も世界観が難しい作品になるのでは」(芸能記者)

昨年11月に公開された映画「ある男」での好演が認められ、すでに「第77回毎日映画コンクール」の男優助演賞、「第46回日本アカデミー賞」の優秀助演男優賞を受賞している。

今月23日には出演する銭湯を舞台に描かれた出演するエンターテインメント作品「湯道」が公開。年内には、歯科衛生士・作家の神津凛子さんの長編小説を、俳優の齊藤工が監督をつとめ、窪田の主演で実写化された映画「スイート・マイホーム」が公開予定。

昨年公開の短編映画のオムニバス作品「MIRRORLIAR FILMS Season4」の1篇「おとこのことを」は、妻で女優の水川あさみが初監督をつとめ、窪田は同作に主演し話題になっていた。

役者として夫婦で刺激を与え続けそうだ。

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