ダンス劇「マリーの夢」@神奈川県民ホール すべての子どもたち大人たちに向けて、踊る!喋る!歌う!

神奈川県民ホールは、すべての子どもたち大人たちに向けて、音楽や舞台、アートなどを1日楽しめるイベント「オープンシアター」を毎年開催している。

今年のメイン企画は、チャイコフスキーの三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」の原作『クルミわりとネズミの王さま』を基にした、踊る・喋る・歌うダンス劇「マリーの夢」だ。

通常、オペラ・バレエの殿堂として多彩な公演が開かれる神奈川県民ホールが、子どもたちの心に訴えかける上質な作品の創造に取り組む企画。夢と現実が行き来するちょっぴりダーク で幻想的な物語を届ける。

あらすじ
マリーは、3 きょうだいの末娘。ある年のクリスマス。たくさんのプレゼントのなかでマリーがいちばん気に入ったのは、ドロッセルマイヤーおじさんがくれた不格好なくるみ割り人形でした。ドロッセルマイヤーおじさんが語る「かたいくるみのおはなし」とは。ネズミの王さまとくるみ割り人形の秘密とは。マリーの夢は、本当に夢なの!?それとも……!?

ホフマンからのメッセージ
「クルミわりとネズミの王さま」は、ホフマンが友人の末娘マリーの7歳のクリスマスプレゼン トに即興で創ったもので、物語の語り手・ドロッセルマイヤーは、ホフマンの自画像と言われてい ます。ホフマンは自身の子を幼くして亡くしたこともあり、マリーを大変可愛がっていました。し かし、マリーもまた 13 歳という若さでこの世を去ってしまいます。
ホフマンは、この物語を「そしてマリーは、(略)世にもすばらしい不思議なものが、それを見る 目がありさえすれば、いたるところに見られる国のお后さまだということです」と締めくくります。 マリーの死を予期して、ベッドから出ることのできない彼女に、“真実を見抜く素直な心と、想像力 を膨らませる力があれば、いつでもどこへでも旅に出掛けて、誰でもその世界を生きることができ る”というメッセージを込めて、この物語をプレゼントしたのではないでしょうか。
プレゼントにお話なんて! と現代の子どもたちは思うかもしれません。しかし、コロナ禍を経 験した私たちにとって、想像力の羽を広げ、希望を見いだす力は、生きていく上で必要不可欠なも のです。
ダンス劇『マリーの夢』を通して、「心の目を開けばプレゼントはいつだって目の前にある」とい うメッセージを子どもたちに贈ります。そして、本作は大人たちにも、どこか懐かしいものに出会 ったような気持ちを届けてくれることでしょう。

訳者 上田真而子 あとがきより
まわりの世界は、ことにこの二、三十年で急速に変わってしまったかもしれませんが、 子どもの心の世界の豊かさは、元来だれもが持って生まれてくるものだと思います。これ を訳しながら、私は、くりかえし、わすれていた、なにかなつかしいものに出会ったよう な気持ちになりました。このおはなしを、どうか一人でも多くの方が、子どもばかりでは なく、おとなにももう一度、楽しんで読んでくださることを心から願っています。

概要
公演名:ダンス劇「マリーの夢」
原 作:『クルミわりとネズミの王さま』E.T.A.ホフマン作 上田真而子訳(岩波書店刊)
出演
ドロッセルマイヤー 鴨川てんし(燐光群)
パパ ATSUSHI(Blue Print)
ママ 中村 蓉
ルイーゼ 東出宜子
フリッツ 歌川翔太
マリー 稲葉由佳利
クルミわり人形 風間自然
あの日のピエロ 福島玖宇也
あの日の妖精/ネズミリンクス夫人 岡本 優(TABATHA)
ネズミ 熊谷拓明
ネズミの王さま 八幡顕光(元新国立劇場バレエ団プリンシパル)
スタッフ:演出:熊谷拓明 演出補:中村蓉 ほか
日時会場:2023年8月19日(土)14:00 神奈川県民ホール 大ホール
チケット
料金:おとな(高校生以上)2,000円 子ども1,000円(3歳~中学生) 親子(子ども1枚+おとな1枚)2,500円
発売日:Kame web 先行 5月27日(土)10:00 一般発売 6月3日(土)10:00
取扱:電話 0570-015-415. WEB https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
窓口:神奈川県民ホール/神奈川芸術劇場/神奈川県立音楽堂
託児サービス:託児サービス有り(有料要事前予約)
主 催:神奈川県民ホール(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
助 成:一般財団法人 地域創造

WEB:https://www.kanagawa-kenminhall.com/d/mary

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