ゾウに恵方巻き贈る 白浜のアドベンチャーワールド

野菜や果物で作った恵方巻きなどを食べるアフリカゾウ(3日、和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は3日、1年間の無病息災を願い、雌のアフリカゾウ3頭に、野菜や果物で作った特製の恵方巻きなどをプレゼントした。

 恵方巻きは長さ約30センチ、直径約15センチ、重さ約3キロ。トウガンをくり抜き、中にニンジン、パイナップルなどを入れている。カボチャをくりぬいて作った器に、ゾウの年齢と同じ数の福豆(ラッカセイと黒豆)を入れたものもプレゼントした。施設の依頼を受けて有馬温泉「天地の宿 奥の細道」(神戸市)の大田忠道館主が中心になって作った。

 飼育スタッフの杉山敬祐さん(27)は「これからも事故、けががなく暮らしていってもらいたいという思いを込めてプレゼントした。元気に食べてくれて良かった」と喜んでいた。

 アフリカゾウ3頭は、開園当初から飼育している。いずれも推定51歳。園内で飼育している動物で最年長だという。普段はそれぞれ野菜や干し草などを1日に約100キロ食べている。

© 株式会社紀伊民報