注目の埼玉小5がプログラミング、100時間で外貨取引ゲームつくる 最優秀賞に輝く 使いこなしたAI

受賞の喜びを語る横田夏向さん=さいたま市北区の埼玉新聞社

 コンピュータープログラミングを用いて独自に制作した作品の完成度を競う、全国選抜小学生プログラミング大会埼玉県大会(埼玉新聞社、全国新聞社事業協議会主催)の表彰式が、さいたま市北区の埼玉新聞社で開かれた。外貨取引のシミュレーションゲームを開発した草加市立氷川小学校5年の横田夏向(かなた)さんが最優秀賞に当たる埼玉新聞社賞を受賞した。

 作品は外貨取引という変動する為替相場を取り入れ、総資産アップを目指すゲーム。為替相場の変動要素や人工知能(AI)との対決といったユニークな発想が評価された。日銀の為替介入や謎の疫病発生など外貨に影響を及ぼす事象(イベント)を落とし込み、現実世界を忠実に再現しようとする意欲が光った。

 横田さんは「制作時間は100時間ぐらい。AIを組み入れたところや、イベントが起きたらどう反応させるかに工夫をした。受賞できてうれしい」と喜びを語った。

 3月5日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開かれる全国大会に県代表として出場し、自作をプレゼンテーションする。全国大会には2年連続の出場で、昨年度は会社経営のシミュレーション「小学生社長ゲーム」を手掛け、スポンサー賞を受賞した。

 横田さんは「プログラミングをしている人たちと交流してみたい」と全国大会を楽しみにし、「前回よりも作品の完成度は高い。目指すは1位」と話した。

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