KONAMI、3Qは主力タイトル投入で増収減益:W杯効果で「eFootball 2023」盛り上がる

コナミグループは2日、同社の2023年3月期第3四半期決算を公表した。主力コンテンツのタイトルを順次投入したことや円安の影響により売上高は増収の一方、タイトル豆乳に伴う制作費の償却に加え大幅なエネルギー高騰により減益となった。

結果として連結累計期間の売上高は約2,268億円(前年同期比5.5%増)、事業利益は約410億円(前年同期比31.2%減)、営業利益は約375億円(前年同期比37.8%減)となった。

各セグメントごとで見てみるとデジタルエンタテイメント事業については、当期でNintendo Switch版「遊戯王ラッシュデュエル最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!」の配信や過去作の「SILENT HILL 2」のリメイク、及び完全新作となる「SILENT HILL: Townfall」、「SILENT HILLf」の制作を発表。スポーツゲームについては、昨年末のワールドカップに伴うサッカーへの熱量の高まりを受け「eFootball™ 2023」が大きな盛り上がりを見せた。そのほか、リリース7周年を迎えた「プロ野球スピリッツA」でも順調な成長を見せている。と説明した。

同セグメントの事業であるものの、高い収益性を持っているカードゲーム事業においては「遊戯王トレーディングカードゲーム」が引き続き好調に推移しており、累計5,000万ダウンロードを突破した「遊戯王 マスターデュエル」との相乗効果でコンテンツ全体の勢いが増しているという。

アミューズメント事業では減収減益を記録。当期内では3vs3のチーム対戦鬼ごっこで仲間と勝利を目指す「チェイスチェイスジョーカーズ」やリズムゲーム「GITADORA」シリーズの最新作GITADORA FUZZ-UP」の稼働を開始。アーケードゲームをPCやスマートフォンでいつでも楽しむことができるサービス「コナステ」は引き続き堅調に推移した。また、音楽とeスポーツを融合させたプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」を有観客で開催するなどeスポーツ興行への積極的な展開を行った。

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