小学校でいじめ、男児が長期欠席53日 学校に訴えるも改善せず「重大事態」認定

舞鶴市役所

 京都府舞鶴市は3日、市内の小学校でいじめを受けた男子児童が長期欠席する「重大事態」があったとして、調査委員会を設置したことを明らかにした。事実関係を調べ、本年度内に結果をまとめる予定。

 市教委によると、昨年5~6月、冷やかしやからかい、体を触るなどのいじめが発生。男子児童と保護者が学校に訴えたが改善されず、同年10月31日から不登校になっている。

 市教委の付属機関「市いじめから子どもを守る会議」が2日、調査委の立ち上げを決定。今年1月末時点で児童の欠席日数は53日に上っており、保護者からは学校に対する不信感も寄せられているという。

 今後、委員を務める弁護士や臨床心理士が聞き取り調査などを通じ、いじめの実態や学校の対応について検証する。

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