意識もうろうの高齢者救命に貢献 総社中3年5人に県わかば賞

県わかば賞が贈られた総社中3年生

 人命救助に貢献したとして、いずれも総社中(総社市秦)3年の木口もなかさん、柴田桜花さん、只信結有さん、西田みのりさん、樋口結衣さんの5人に青少年の善行をたたえる岡山県わかば賞が贈られた。

 吹奏楽部に所属する5人は昨年4月、部活動を終えて下校中、庭先に横たわっている高齢女性を発見。声をかけると意識がもうろうとしていたため、4人が急いで学校へ戻り職員に119番通報を依頼した。1人は救急隊員の到着まで女性に寄り添い、救命に努めた。

 1月24日に同中で伝達式があり、推薦者の県青少年相談員角田裕司さん(63)が一人ずつに賞状と記念品を手渡した。

 普段から息の合った演奏を心がける仲間が、人命救助でも見事なハーモニーを響かせた形。5人は「助けたい思いで無我夢中だった。今後も困っている人がいたら率先して動き、力になりたい」と話していた。

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