新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の横浜港停泊から3年を迎えた3日、横浜市鶴見区の大黒ふ頭で犠牲者を追悼する集会が開かれた。当時の乗客や関係者ら約30人が出席。岸壁から港に花を手向け、じっと手を合わせた。
集会は、元乗客らでつくる「全国連絡会」の主催。昨年はオンラインで追悼式を行ったが、対面では今回が初めて。
共同代表で元大学教授の千田忠さん(79)=札幌市=は「次に訪れるかも知れない新興感染症に向けての安全確保が問われている。被災者を含む検証委員会の発足と、早急な検証を国に求めていきたい」と力を込める。連絡会は「集いをきっかけに一層働きかけを強め、感染事故の検証を求める活動を前進させることを決意する」などとする声明も発表した。