動物保護へ37歳女性の挑戦、締め切り直前…応援コメント続々 「いぬのお風呂屋さん」開店向けクラウドファンディング 2月13日23時まで

ペット用の浴槽。「いぬのお風呂屋さん」ではマイクロバブルが発生する浴槽の設置を予定している

 犬や猫の保護へ第一歩ー。動物保護活動につなげようと、福井県福井市の女性がドッグランとペットのセルフ浴場を併設した施設「いぬのお風呂屋さん」の開店を目指してクラウドファンディングに挑戦している。プロジェクト支援は2月13日午後11時までで、期限まで残り1日となった12日夜現在、目標金額350万円に対し延べ200人から338万7千円(達成率96%)の支援が集まっている。締め切りが迫る中、プロジェクトページには応援コメントが続々と寄せられている。

 ペットシッター業などを行う「わん・ほーぷ」代表の高嶋希望さん(37)は、動物の保護活動に取り組んでいた母親の影響で動物に興味を持ち、捨てられたり飼育できなくなったりしたペットの里親探しなどを行ってきた。プロジェクトは、飼い主の身体・費用の負担軽減に加え、ペットとのコミュニケーションをとりながら清潔にできる場をつくろうと企画。8月開設を目標にしており、集まった資金は施設整備に充て、収益の一部は保護活動を行う個人や施設へ寄付する。

 高嶋さんは昨年12月20日に資金募集を開始。支援者から「なんとか支援が集まりますように…!」「あきらめないで!頑張って下さい!」「どうかワンちゃんにも利用者さんにも使い易い犬のお風呂屋さんにして下さい」「動物保護のサイクルづくり、成功してほしい!」などと応援の声が続々と寄せられている。高嶋さんは「たくさんの思いを無駄にはしたくない、応えたいと思っています。引き続きのご支援、拡散での応援をよろしくお願いいたします」と呼び掛けている。

 クラウドファンディングは福井県に特化したサービス「ミラカナ」(プラットフォームはレディーフォー)を活用。リターンは1000円~30万円の21種類で、希望のコース半額サービスのほか、ロゴ入りタオル、池田町グルメなどを手に入れることができる。プロジェクトは目標額が集まった場合のみ実行者に資金を提供する「オールオアナッシング方式」。2月13日午後11時までに350万円以上に達した場合は成立、満たなかった場合は支援者に全額返金される。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年に福邦銀行、23年にマクアケが事業に参画した。累計支援額は1億6千万円、プロジェクトの達成率は93%(2022年12月末時点)。

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