この冬のマーケットでも原輝綺や鈴木唯人、小林友希、岩田智輝など多くの日本人選手が欧州に渡っていった。
今回は、これまで日本人選手を欧州サッカーで成功させてきたクラブをピックアップしてご紹介しよう。
シント=トロイデン
育った日本人選手:冨安健洋、遠藤航、鎌田大地など
もちろん欧州で日本人選手を羽ばたかせてきたクラブと言えばシント=トロイデン。日本のDMMグループが経営権を取得したあと、Jリーグから欧州への進出を狙う若手の受け皿となり、冨安健洋や遠藤航、鎌田大地を日本代表選手に成長させてきたといえる。
VVVフェンロー
育った日本人選手:吉田麻也、本田圭佑
オランダの2部クラブであったVVVに本田圭佑が加入したのは2008年。エースの一人としてチームを1部昇格に導き、その後CSKAモスクワへと移籍していった。そしてその後吉田麻也も所属し、ロンドン五輪のあとでサウサンプトンへステップアップしている。
マインツ05
育った日本人選手:岡崎慎司、武藤嘉紀
若きユルゲン・クロップ監督が台頭したクラブであることで知られるマインツ05。2000年代からドイツ・ブンデスリーガの中堅クラブとなり、岡崎慎司と武藤嘉紀がここで活躍してイングランド・プレミアリーグにステップアップした。
シュトゥットガルト
育った日本人選手:遠藤航、伊藤洋輝、岡崎慎司、酒井高徳
のちにステップアップをした選手という点では岡崎慎司のみかもしれないが、遠藤航と伊藤洋輝を高いレベルに引き上げたシュトゥットガルト。酒井高徳もこのクラブでプレーした後にハンブルガーSVへ移籍している。先日は原口元気も獲得しており、日本人選手への高い信頼を持っているようだ。
レッドブル・ザルツブルク
育った日本人選手:南野拓実、奥川雅也
2000年代に宮本恒靖と三都主アレサンドロが所属したザルツブルク。その後2015年に加入した南野拓実と奥川雅也の両名が長くプレーし、前者はリヴァプールへ、後者はホルシュタイン・キールへのローンを経てビーレフェルトへと移籍していった。
フローニンゲン
育った日本人選手:堂安律、板倉滉
2017年に堂安律が加入したフローニンゲン。所属した2年でエース級のアタッカーに成長し、PSVアイントホーフェンへとステップアップした。その後マンチェスター・シティからのローンではあったが板倉滉を獲得し、日本代表の主力に成長させている。
アイントラハト・フランクフルト
育った日本人選手:長谷部誠、鎌田大地、乾貴士
日本人選手が数多く所属してきたアイントラハト・フランクフルト。長谷部誠はもちろん加入時点で十分に成長しきった状態であったが、海外のクラブでレジェンド的存在になるという点で新しい道を切り拓いた。そして鎌田大地は今夏のステップアップが期待されている。また、合併前の女子チームでは熊谷紗希がここからリヨンへ羽ばたいている。
ペルージャ
育った日本人選手:中田英寿
ここからは1名のみであるがインパクトが強かったクラブを。1998年ワールドカップで活躍した中田英寿が海外進出の足がかりにしたのがペルージャだった。名物会長ルチアーノ・ガウッチに率いられたクラブでインパクトを残し、ローマへ移籍していった。
ボルシア・ドルトムント
育った日本人選手:香川真司
若き香川真司をワールドスターに成長させたのがボルシア・ドルトムント。ユルゲン・クロップ監督の下でルーカス・バリオスやロベルト・レヴァンドフスキらと活躍し、マンチェスター・ユナイテッドへ引き抜かれている。
セルティック
育った日本人選手:古橋亨梧、前田大然、中村俊輔、旗手怜央
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フランクフルトと同じくここからステップアップしたというわけではないが、古橋亨梧や前田大然、旗手怜央が日本屈指の選手として欧州でも知られるようになった。中村俊輔も長谷部誠と同じように欧州のクラブでレジェンドになるというパイオニア的な存在。