レッドブルF1、2023年アメリカ3戦のマシンリバリーをファンから募集へ。レースには採用された特別カラーで参戦

 2月3日にアメリカ・ニューヨークで行われたオラクル・レッドブル・レーシングの2023年型F1マシン『RB19』の発表会。世界30カ国にライブ配信が行われたイベントでは新車のお披露目やフォードとの提携が発表されたほか、シーズン中に行われるユニークな取り組みも明らかにされた。

 この発表会では新車RB19を中心に、2023年のマシンを初めて目にすることができたが、イベントでは新型マシンのデザインに加え、2023年シーズン中にアメリカで開催されるマイアミGP、アメリカGP(オースティン)、ラスベガスGPの各レースでレッドブルが使用するマシンリバリー(カラーリング)をファンがデザインする機会があることも発表された。

 この取り組みは『Make Your Mark(メイク・ユア・マーク)』と呼ばれ、レッドブルF1のタイトルパートナーを務めるオラクルのテクノロジーを採用して行われるものだ。

 メイク・ユア・マークでは、マイアミ、オースティン、ラスベガスで行われるアメリカでのレースで、ファンがデザインを行って応募し、そのなかから選ばれた特別リバリーがレッドブルRB19に施される。

 リバリーの審査委員会は、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーを筆頭に、オラクル、チームパートナーのバイビット、テクノロジーパートナーであるモービル1から代表者が参加して選考することになる。

 応募者はエンジンカウル部分を除くマシンのサイドおよび、フロント&リヤウイングのエンドプレートをデザインすることになる。なお、優勝者とその家族には、レース期間中の航空券や宿泊施設、ガレージツアーも提供されるということだ。

『メイク・ユア・マーク』では応募者がエンジンカウル部分を除くマシンのサイド、フロント&リヤウイングのエンドプレートをデザインする
アメリカ・ニューヨークでお披露目されたレッドブルの2023年型F1マシン『RB19』

 また、3日に行われたレッドブルRB19の発表会では、このメイク・ユア・マークの開催を記念し、世界的に有名なアーティストであるミスター・ドゥードゥルがRB14のショーカーをキャンバスに見立て、キャンペーンの幕開けとなる特別な芸術作品を制作した。

 この作品は“The Doodle Bull(ザ・ダブル・ブル)”と名付けられ、レッドブルF1ドライバーのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのサインも入れられた。マシンは今後オークションで競売にかけられる予定で、収益の一部はチームのオフィシャルチャリティパートナーであるウィングス・フォー・ライフに寄付される。

 RB19のリバリーをデザインするメイク・ユア・マークの詳細については、レッドブル・レーシングの英語版公式サイト(https://www.redbullracing.com/int-en/projects/make-your-mark)を確認してほしい。

ミスター・ドゥードゥルが制作した『ザ・ダブル・ブル』
ミスター・ドゥードゥルが制作した『ザ・ダブル・ブル』にサインを入れるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
ミスター・ドゥードゥルが制作した『ザ・ダブル・ブル』にサインを入れるセルジオ・ペレス(レッドブル)
フェルスタッペン、ペレス、ミスター・ドゥードゥルのサインが入れられた『ザ・ダブル・ブル』のリヤウイング
『ザ・ダブル・ブル』を見つめるセルジオ・ペレス、マックス・フェルスタッペン、ミスター・ドゥードゥル

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