観光、物流に弾み 東九州道 日南まで延伸

東九州自動車道の清武南IC付近。トンネルがある日南北郷IC方面は3月25日の開通に向けた整備が進む=3日午後、宮崎市清武町今泉

 東九州自動車道清武南―日南北郷インターチェンジ(IC、17.8キロ)が3月25日に開通すると発表された3日、初めて県都・宮崎市などと高速道でつながる日南市の関係者らからは観光、物流、防災などへの波及効果を期待する声が相次いだ。残る県南の未事業化区間の整備についても「弾みが付く」と歓迎ムードが広がった。
 同市北郷町の旅館「合歓(ねむ)のはな」常務で北郷温泉旅館組合組合長の細元啓一郎さん(45)は「関東、関西の宿泊客からは『宮崎空港は(県内周遊の基点として)利便性が高い』と言われていた。開通で日南がぐっと近くなり、宮崎全体の周遊観光がしやすくなる」と分析。「宮崎は観光客数の割に宿泊数が少ない。関係機関と協力してPRしていきたい」と意気込む。

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