旧水曜カレー 〜 「スパイス感」を楽しめる本格スパイスカレーを福山駅前で!野菜がタップリなのも魅力

カレーライスは「日本の国民食」といわれるほど、日本では定番の料理ですよね。

では「スパイスカレー」は聞いたことがありますか?

スパイスカレーは、大阪での流行をきっかけに全国に増えているカレーです。

日本で一般的な洋食風のカレーと違ってルーを使わず、スパイスにこだわったのがスパイスカレー。

実は、本格的なスパイスカレーが福山駅前・伏見町で食べられるのです!

お店の名前は「旧水曜カレー(きゅう すいよう カレー)」。

個性的な店名ですが、店内の雰囲気やメニューなどもユニークなのです。
そして、出されるスパイスカレーは絶品。

個性的な本格スパイスカレーの専門店・旧水曜カレーを紹介します。

旧水曜カレーは福山駅前にあるスパイスカレー専門店

旧水曜カレーは、JR福山駅のすぐ南東のエリア・伏見町にあるスパイスカレーの専門店です。

スパイスカレーは大阪で発祥し全国に広まった、スパイスにこだわったカレーのこと。

旧水曜カレーは、もともと「水曜カレー」という名前でした。

水曜のみ営業していたので水曜カレーでしたが、2020年に常時営業の店となったので「旧」を付けた店名となっています。

店の遊び心を感じるユニークな店名ではないでしょうか。

店があるのは、以前スナックだった場所。

スナック時代の趣を生かしながら、コケシや太陽の塔などユニークなインテリアなどもありました。

また厨房の棚にはスパイスが並び、カレー店らしい雰囲気もあります。

旧水曜カレーのカレーメニュー

2024年(令和6年)1月時点の情報。 価格は消費税込

取材時のラインナップ

旧水曜カレーのメインメニューは、もちろんカレーです。

日替わりで内容が変わり、カレーは毎日2〜4種ラインナップしています。

なお三巴カレーは3種、四天王は4種すべてを楽しめるお得なメニュー。

ただし三巴が注文可能なのは、カレーが3種ラインナップしている日のみ。
同じく、四天王は4種ラインナップしている日のみです。

取材時に撮影した「四天王」。トッピングで「潮風豚の黒糖醤油スパイス煮」を追加(写真中央)

さらにトッピングもあります。

ほかにデザートや、チャイなどのドリンク類も置いてあります。

ドリンクメニュー

カレーは持ち帰りも可能

持ち帰りの商品 (写真提供:旧水曜カレー)

カレーは持ち帰りも可能です。

持ち帰りのカレーは電話にて予約ができます。

事前に予約をすればスムーズです。

旧水曜カレー自慢のカレーを紹介

旧水曜カレーのカレーについて紹介します。

「三巴」は3種のカレーが楽しめてお得!

日替わりで登場する旧水曜カレーのカレー。

旧水曜カレー自慢の日替わりカレーの3種を一度に楽しめるのが「三巴(みつどもえ)」です。

3種類のカレーが食べられるので、とてもお得ですよね。

カレーの中央には、こんもりとドーム状にごはんが盛りつけられます。

ごはんは、時季によっていろいろなタイプのごはんが登場

取材時は、玄米のごはんでした。

さらにごはんのまわりに、3分の1ずつ3種のカレーが盛りつけられます。

豊富なカレーの横やごはんの上に、たくさんの野菜がタップリと添えられるのも旧水曜カレーの特徴です。

取材のカレーの1種「吉備高原鶏のスパイシーチキンカレー」

この日のカレーのひとつは、吉備高原鶏のスパイシーチキンカレー。

甘辛さにピリ辛さが混じって奥深い味わいで、ごはんが進みます。

取材時のカレーの1種「麻婆豆腐カレー」

2つめのカレーの麻婆豆腐カレーは、挽き肉タップリ。

肉のうまみとともにピリ辛さがやってきて、そこに豆腐の柔らかな食感と淡泊な味わいが混じり合っておいしいです。

取材時のカレー「田尻パプリカグリーンカレー」

この日のもうひとつのカレーは、田尻パプリカグリーンカレー。
福山市田尻町産のパプリカを使っています。

サラッとした舌触りで、甘味とともになかなかのピリ辛さ。
クセになる味わいです。

三巴カレーを食べてみて、とても健康的でボリュームのあるカレーだと思いました。

カレーの付け合わせは自家栽培などの野菜がタップリ!

旧水曜カレーのカレーは、野菜がタップリなのも魅力です。

煮込まれてわかりにくいですが、カレーの中にも野菜がタップリ入っています。

それに加え、カレーに添えられている副菜も野菜がたくさん。

野菜が多いと、とても彩りが豊かです。

そのほかに青果店から仕入れた野菜など、フレッシュなものをふんだんに使っています。

それらの野菜をピクルスにしたり、焼き野菜などにしたりして、カレーにタップリと添えているのです。

カレーの合間に野菜を食べると、野菜のサッパリとした味わいが口をリセットしてくれて口直しとなり、再びカレーをおいしく食べられました。

なお日によって使う野菜の種類や、調理法は異なります。

いろいろな野菜がタップリなので、見た目も色とりどりで鮮やかです。

ユニークでありながら本格的なスパイスカレーが味わえ、さらにおもしろいサイドメニューもそろう旧水曜カレー。

そんな旧水曜カレーの店長・君野 和史(きみの かずふみ)さんにインタビューをしました。

旧水曜カレーの店長・君野 和史さんにインタビュー

店長 君野和史さん

ユニークでありながら本格的なスパイスカレーが味わえ、さらにおもしろいサイドメニューもそろう旧水曜カレー

そんな旧水曜カレーの店長・君野 和史(きみの かずふみ)さんに開店の経緯、店名の由来、カレーへのこだわり、今後の抱負などについて話を聞きました。

インタビューは2020年9月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

元は日替わり店舗の水曜限定カレー店

卓上にある辛味スパイス

──開業の経緯は?

君野 (敬称略)──

現在、当店があるところには、老舗のスナックがありました。

その店が閉店したあと、2018年(平成30年)10月に日替わりで店主が替わるザ・スナック (THE SNACK)」という店ができたんです。

福山でおもしろいことをやっている人、おもしろいことをやってみたい人が店主になるというコンセプトの店でした。

ザ・スナックが開店した直後くらいに、ザ・スナックを運営するかたと縁があって声をかけていただき、妻が水曜限定のカレー店を出すことになったんです。

名前もそのまま「水曜カレー」で。

──奥様はカレーづくりの経験があった?

君野──

実は、妻は今(取材時=2020年)から約20年前に大阪でカフェをやっていたんです。

そこで本格的なスパイスカレーも出していました。

ちょうど、大阪でスパイスカレーの店が多くなる前になります。

だから大阪発祥のスパイスカレーについて、妻はよく知っているんです。

──「水曜カレー」がなぜ「旧水曜カレー」になった?

君野──

2020年(令和2年)に入り、新型コロナウイルス感染症の余波もあってザ・スナックが日替わりの店の見直しをすることになりました。

このときにザ・スナックを運営しているかたからお声がけいただき、スナックの跡地でカレー専門店をすることになったんです。

「水曜カレー」はおかげさまで好評で常連のお客様も多く、定着していました。

だから店名も引き継ごうと。

でも水曜限定でなく、常時営業になるから「水曜カレー」はおかしいだろうということで、「旧」を頭に付けて「旧水曜カレー」となったんです(笑)

旧水曜カレーのオープンは2020年7月でした。

常時営業を機に夫婦で営業を

──君野さんは「水曜カレー」時代からたずさわっていた?

君野──

いいえ。水曜カレーは妻がやっていました。

私は当時、別の飲食店で店長をしていたんです。

ですからカレー店に携わるようになったのは、旧水曜カレーになってから。

日替わりのカレーのメニューは、基本的に妻が担当です。
日々メニューを考え、つくっています。

──君野さんはカレーづくりをどこで習得した?

君野──

「水曜カレー」の時代は、妻が自宅で仕込みをしていました。

私も料理人ですから、そのようすを見ていて自然と覚えてしまったんです。

また、妻が私にアドバイスを求めてきたり、私が妻へ助言したりすることもよくありましたので。

そのようなやり取りから、自然とカレーづくりができるようになりました。

店の個性を出しやすいのがスパイスカレーの魅力。スパイスの風味を大切にしたカレーづくりを

──君野さんが感じるスパイスカレーの魅力とは?

君野──

スパイスカレーの魅力は、「自由さ」じゃないでしょうか。

実はスパイスカレーっていわれますけど、ハッキリとした定義や決まりはないので。
「スパイスにこだわった日本流のカレー」くらいの意味ですかね。

ですから、各店・各料理人が好きにやっていいんです。

だからこそ、各店や料理人の個性やこだわりが出やすい
そこがスパイスカレーの魅力ですかね。

一皿でカレーをどう表現するか」がポイントだと思っています。

──旧水曜カレーのこだわりは?

君野──

当店のこだわりは、新鮮な地元野菜をタップリ使っていることが、まず挙げられますね。

身内に農家がいることを生かしています。

それに、やっぱり野菜が多いほうがいいじゃないですか。
彩りがよくて見た目もいいし、健康にもいいですし。

あとは「スパイス感」を感じられるカレーづくりにこだわっています。

せっかくカレーはスパイスをたくさん使う料理なんですから、食べた人が「スパイスを食べてるぞ」って感じられるように。

スパイスは辛いものだけじゃなくて、いろいろな香りのものなんかがあります。

カレーを食べて、さまざまなスパイスの織りなす風味を感じてもらえるように心がけています。

ユニークさを出して他店と差別化

グルメサイト禁止!?

──外観や内装、店内のインテリアや張り紙などが、とても個性的だ。

君野──

福山って飲食店が多いじゃないですか。
カレーもライバルが多い分野。

だから、普通に店をやっているだけでは勝てないと思ったんです。

あえて普通であることの逆へ行く」ということを意識していますね。

おもしろおかしく明るい店だとお客さんも楽しいし、覚えてもらえるんじゃないかと思います。

そうしたら、また行ってみようかなと思ってもらえるんじゃないかと。

今後はイベント出店も視野に

──今後の抱負ややってみたいことは?

君野──

実は、移動販売を考えています。

移動販売車で福山市周辺のイベントに行き、「攻めの営業」もやってみたいなと。

当店は通りがかりにフラッと寄られるお客さんより、当店目当てで来るお客さんが多いんです。

逆に移動販売だと、いろいろな人に知ってもらえ、食べてもらえるのが魅力ですね。

あとはカレーに限らず、旧水曜カレーのような個性的なおもしろい店をやってみたいなという気持ちもあります。

カレーにこだわらず、いろいろな分野で新たなことに挑戦したいですね。

旧水曜カレーでのスパイスカレーでスパイス感を楽しもう

初回取材をした2020年8月現在、福山駅周辺でスパイスカレーが食べられる店は少ないので、旧水曜カレーはカレー好きにとって注目の店。

日替わりで2〜3種登場するカレーは、今日はどんなカレーなのかと気になってしまいます。

どんなカレーが店頭に出るのかは、旧水曜カレー公式Instagramや公式Facebookで更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。

店もメニューも店長も個性的で、本格派のスパイスカレーが味わえる旧水曜カレー。
ぜひ「スパイス感」を楽しんでみてください。

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