韓国紙「韓国K2が独レオパルトに苦杯」「ノルェーは独戦車を選択...欧州への輸出攻勢ならず」

主力戦車の交換を推進するノルウェーが、韓国のK2戦車ではなく、ドイツのレオパルト2戦車を導入することが確定した。K2戦車を導入したポーランドに続き、欧州武器市場で地盤を拡げたかった韓国ではこれを残念がる報道が出ている。

(参考記事:米政治紙「韓国製戦車が欧州防衛市場を席巻可能性」「独戦車は信頼揺らぐ」

ノルウェー総理室のホームページによると、ヨナスガル・スチュレ首相は3日(現地時間)レナ軍事基地で記者会見を開き、ドイツKMW(クラウス・マペイ・ベグマン)社からレオパルト2型主力戦車(MBT)54台を注文する計画だと発表した。 さら今後18台を追加購入する案がオプションとしてあると説明された。最初のMBTは2026年に引き渡される。

記者会見するノルウェーのヨーナス=ガール・ストーレ首相ら/ノルウェー総理室

韓国聯合ニュースは3日、このことを報じ、「NATO加盟国への輸出ラッシュを目指した韓国のK2戦車は苦杯を舐めた」と伝えている。

正確な契約金額は公開されていないが、今回の導入決定は19億6千万ドル(約2570億円)に策定された防衛費増強予算支出計画の一部であると聯合は分析している。

聯合は、韓国のK2戦車は、レオパルト2戦車と受注競争を繰り広げていたことから、「韓国防産業界では受注成就に対する期待感が少なくなかったのが事実だ」としつつ、ノルウェーはNATOの核心的同盟国であるドイツを選んだと伝えた。

K2黒豹戦車/現代ロテム

先立って、韓国メディアなどによると、ノルウェーが韓国のK2戦車の導入交渉において、金銭ではなく、ノルウェー製ステルスミサイルJSM(Joint Strike Missile)とのバーター取引を希望しているとの報道が出ていた。

これに対し韓国政府は、K2戦車の取引成功のために、JSMミサイルを自国戦闘機F-35に搭載することを検討していると、朝鮮日報が政府消息筋の証言をもとに報じていた。同消息筋はノルウェー側が100%バーターを求めていることから、K2が輸出される分だけノルウェー製武器の導入が不可避だとし、「決定はされていないが、JSMの導入を検討中」と朝鮮日報に述べている。

これら報道をみた韓国のネットユーザーからは多くのコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「これは良かった。ノルウェーは無理な要求をしていた。ノルウェーがK2戦車購入条件として・・・お金ではなく物物交換を要求した。 K2にドイツ製エンジンとドイツ製変速機の搭載を要求した・・・僕の使われる必要はない」
「(ドイツから)期日内に納品されなければ心境の変化があるはずだ」
「欧州市場を席巻はできない。掴んだ取引だけでも神経使って管理しないと」
「ドイツの生産能力はいっぱいいっぱいだ。注文しても何年も待つだろう・・・K2戦車は厳しい検査にも耐えたのに、なぜずっと待たされるレオパルト戦車を採用するのか」
「ポーランドと韓国が自国で戦車1000台を(共同)生産しても、ノルウェーはドイツから54台ももらえてないだろう」
「ノルウェーにもノルウェーの立場というものがあるのだろう」

以上 コリアエコノミクス編集部

(参考記事:韓国企業のトルコ「アルタイ」戦車向け部品供給続く…今度はエンジンとサスペンション
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