郵便局長がおれおれ詐欺被害防ぐ 「ゆっくり話聞いて気がついた」 宇都宮東署が感謝状

感謝状を受け取る矢澤さん

 【宇都宮】おれおれ詐欺被害を未然に防いだとして、宇都宮東署は3日までに、鐺山(こてやま)郵便局(鐺山町)の矢澤智広(やざわともひろ)局長(44)に感謝状を贈った。

 矢澤さんは昨年12月8日夕、「おいの結婚式費用に150万円を下ろしたい」と話す高齢女性客に対応した。女性が結婚式の日程を「まだ先」とする一方、「今日中に100万円は下ろしたい」と話した点を不審に思い、同署に通報した。

 その後、署員の調べで、事前においを装う男から女性宅に、結婚式費用を求めるうその電話があったことが判明した。

 感謝状を受け取った矢澤さんは「最初は詐欺と分からなかったが、ゆっくり話を聞いて気がついた。防げてよかった」と話した。

感謝状を受け取る矢澤さん

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